赤坂・蕎介 二色盛り(1,200円)

 

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 田町通りを赤坂見附に向かっていると、甘納豆の雪華堂の隣にこんな建物がある。何かと思って近づくとそこはお蕎麦屋さん。店頭に貼られた「滝川産の新そば入荷」ということもあるのだが、それ以上に、この建物に入ってみたいという興味を強く持ったので、扉を開くことに。
 店頭や、店内の下駄箱でも、ガラス越しに蕎麦を打つ姿を見ることができるこのお店、1階は4人向けの個室が一つしかなく先客もいたので、少し角度がある階段を登って2階に向かう。
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 2階に案内されると、そこは壁に使われた鶯色が映える個室。そんな空間にじっくりと腰を落ち着けて、メニューをじっくり眺めたところ、やはり目が行ってしまうのは、二色盛りだった。
 「混雑しているので、少しお時間をいただいてよろしいでしょうか?」
 という言葉を受けて、15分ぐらい待ったのだが、畳敷きで座布団にあぐらという空間なので、ゆっくりと待つことに。そして、なぜかエレベーターの音の後に、そばが運ばれてきた。
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 二八と生粉打ちの2種類のそばは、第一印象からその力強さが伝わってくる。まずは、生粉打ちから。
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 見た目以上の強さとコシ、そして、力強い食感と香り。繊細な蕎麦とは反対の位置に立つその味は、噛み心地を感じるごとに、じっくりと広がってくる。そして、これを受け止める蕎麦つゆの味も、少し甘辛い返しの味から、鰹節の味へといい流れで展開するというもの。
 勢いよく啜る蕎麦ではなく、この蕎麦はクミクミという食感を楽しみつつ、粉の味を感じる蕎麦という具合か。次に、二八を食べる。
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 これも、食感としては生粉に負けず劣らずのもの。気持ちモチモチ感が強く、口当たりが滑らかなのはこちら。香りの満足度は、生粉打ちに譲るが、滑らかな口当たりから蕎麦つゆとの一体感までのスピード感はこちら。
 で、二枚食べ終わるころには、アゴが疲れるぐらいの疲労感。でも、それが心地よいのも事実。そして、そば湯をつゆに入れて飲むと、改めてダシの強さが舌に伝わってくる。
 元々、一人のおばあちゃんがお住まいになっていた家が、この方が亡くなったことを受けて、親族の方が手放したことで、リノベーションを施して開店したお店とのこと。それで、エレベーターが備わっているのかと納得。
 新しい主を迎えたこの家が、この蕎麦によって、いかなる時間と空間を作り出すか、ものすごく楽しみなお店である。
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ローカルフードデザイナー/伝承料理研究家/復興庁「専門家派遣集中支援事業」登録専門家 地域食材・食文化をテーマにした商品開発や地域活性事業の企画・運営、取材、執筆、撮影、講演活動、地域メディア・ソーシャルメディア運営アドバイザー。人×食×地域の繋がりを強くする取組みをしています。プロフィールやお問い合わせは下のリンクから。
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コメント一覧

  1. 華麗狂子 より:

    そばはやはり冬でももりが一番。
    逆に冬のほうがそばが美味しく感じるのはアタクシだけかしら?

  2. takapu より:

     丁度、9月以降に出回り始める新そばの時期にあたるので、本来はこの時期でしょうね。と、私も同意です。
     あと、この時期の蕎麦湯は、身体に染みますね…

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