高松・寄鳥味鳥 親どり(840円)

   2014/10/31

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 香川には、「骨付鳥」という隠れた名物料理がある。
 これは、骨付きの鳥肉をスパイスで味付けして、それを蒸し焼きにするという、どことなくギャートルズ時代的な料理で、讃岐うどんや「讃岐三畜」に続く食べ物系の名物にしようと、四国の経済団体まで巻き込んで、ちょっとしたムーブメントになっている料理である。
 「骨付きなんでしょ?じゃぁ…すんごいんだよね?」
 という、自分の中に溢れた思いを確かめるべく、向かった先は、高松市内で最初に骨付鳥を出したという、兵庫町にある居酒屋さん。


 ここに来る10分前、前のお店で豪快に魚を食べたばかりだったので、注文は骨付鳥オンリーの一品勝負と決めていた。ただ、ここの骨付鳥には「若どり」と「親どり」の二種類があるのだという。
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 説明文を読めば読むほどに、両方食べたくなるのだが、お腹に入るのはどちらか一つが限度。今年、一番悩ましい選択を迫られた結果、親どりを注文。
 調理法も色々あるのだろうか、どことなく俳優の堺雅人に似た店員さんから、「オーブンで20分ぐらい焼くので、ゆっくりお待ちください。」という声をかけられたので、Sky.Aで阪神タイガースのキャンプ番組を見て待っていると、香ばしい香りと共に、何やら近づいてきた…
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「何ですか!
この脂の量は!!!」
 という感じに、肉の大きさもさることながら、お皿にたっぷりとたまった脂の量に驚き。そして、その表面からは、「旨そうでしょ?」と言わんばかりのオーラを発している。
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 しかも、これを裏返すと…
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 さらに、「かぶりつきたいでしょ?」オーラを感じてしまう。

「はい、かぶりついて
むさぼりたいです。」
 ということでガブっとかぶりつく。
 塩コショウの刺激、皮のパリっとした食感に続いて、身が歯に当たった瞬間、それはまるでジビエのようにゴリゴリとした恐ろしいほどの弾力。しかし、この弾力に比例して噛むごとに感じる旨みは、力強いの一言!まるかじりものなのに、切れ目が入っていることにも納得。
 はっきり言って、一切れを飲み込むまでに、50回近く噛まないと飲み込めない。そして、飲み込むと「プハァ」と声がでる。でも、それは短距離走を1本こなした後の達成感に近い。
 また、一緒についてくるキャベツの役割も大きい。塩コショウの味と対比して、甘さを感じるので、口休めにはもってこい。そして、このキャベツをお皿にたっぷりと流れ出した脂につけると…たまらない。
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 この脂には鳥エキスがふんだんに入っているので、最後の一押し的にコクを感じる。
 骨は脂でしっとりしているので、一度手で持ってしまうと離しづらい。でも、口は塩コショウの味も蓄積する。なので、キャベツ&オイルプレイをしたり、飲める人は当然ビールと交互交互となるので、口を拭く紙は最低3枚は必要となる。
 大食い派の人は、若どりと一緒に注文して食べ比べるもよし。昼間は讃岐うどんラリーでのコシを感じて、夜は鳥の弾力を感じるもよし。2007年、香川の名物料理は骨付鳥しかない。
————– 
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ローカルフードデザイナー/伝承料理研究家/復興庁「専門家派遣集中支援事業」登録専門家 地域食材・食文化をテーマにした商品開発や地域活性事業の企画・運営、取材、執筆、撮影、講演活動、地域メディア・ソーシャルメディア運営アドバイザー。人×食×地域の繋がりを強くする取組みをしています。プロフィールやお問い合わせは下のリンクから。
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コメント一覧

  1. ワコメ より:

    こちらでは「一鶴」が有名ですが、骨付き鳥を出すお店が結構多くなりましたね。
    こちらはよくお店の前を通るのですが、営業しているのか否か気になってました。営業しているのね。ちなみにこちらのお店も会社の近く。。あの通りから一本入ったところなのですが。
    キャベツに脂をつけるとおいしいらしいですね。焼きおにぎりにつけてもおいしいらしいです。
    実は私、あの一鶴すら未食なんでつ。。おいおい

  2. kasachu より:

    こんにちは ^^)
    とても、、、とても、美味しそうですねぇ〜。
    (´ρ`)ぽか〜ん
    キャベツ&オイルプレイができるとは、オリーブオイル的なアッサリとした感じなんですかねぇ〜?
    あ〜ぁ、私はやっぱりビールと共に・・・カナ♪
    イヤイヤ、レモンハイも捨てたモノでは・・・。
    酒の話が長すぎました m(_ _)m
    ではでは。

  3. ナデシコ より:

    こんばんわっ♪
    香川、骨付き鳥有名ですよねぇ~
    ナデシコ愛媛住んでたことあるんですが、
    愛媛の今治も「焼き鳥」有名でした。
    焼き鳥は鉄板で焼く、独特のスタイルで~
    四国は鳥肉好きなのかなぁ。
    ナデシコが香川で行ったことあるのは「一鶴」です。
    ここは「おやどり」「ひなどり」でした★
    また食べたくなっちゃった(* *)

  4. なみへ より:

    やはり親鳥召し上がりましたか。私は親鳥は堅すぎてだめです、ジューシーなひな鳥のほうが好み。
    チェーン店ですが、一鶴(いっかく)というお店が横浜に進出してますよ。

  5. takapu より:

     【ワコメさま】
     そうですね。私が読んだ地元の雑誌でも、骨付鳥特集でしたし、やはり2007年はこれを食べないといかんですよね。
     元々は丸亀市で生まれたこのメニュー、一鶴が高松に来る前に売り出したのが、このお店なんだそうです。
     次は、親どり+若どり+焼きおにぎり+とりめし+キャベツという、2+3な組み合わせで臨みたいものです。

  6. takapu より:

     【kasachuさま】
     ども、こんばんは。オイルは、全然あっさりはしていません(笑)。あっさりした旨みではなく、こってりした旨みです。
     でも、だからこそキャベツの甘みとの相性がいいんですよ…個人的には、この脂をパスタに絡めて食べたいものです。なんせ、下戸ですから(笑)。

  7. takapu より:

     【ナデシコさま】
     なんと!
     実は私、今回の仕事の数日前まで、この存在を知りませんでした…お恥ずかしい限りです。
     鉄板焼き鳥、実はものすごく深い背景を持った鳥料理ですよね。「なぜ、鉄板か?」とか、「なぜ、今治焼き鳥のCDまであるのか?」とか。
     愛媛に行く機会がありそうなのは、ちょっと先なのですが、その際には「元祖なあのお店」で食べてみたいものです。
     ちなみに、骨付鳥はお店によって微妙に呼び名が違うんですよね。それも、お店の個性が出ていて、この料理の魅力になっていると思います。

  8. takapu より:

     【なみへさま】
     はい…少数派が好きなもので。
     一鶴の横浜店は、近日訪問予定です(笑)。実は、今回一鶴に行かなかったのは、このためです。

  9. ワコメ より:

    さっきこのお店に会社の人と深夜作業前の絵ベルギー補充に行きました。
    鳥がでてきた時、あまりにも大きくてびっくりしました。
    私はちょっと食べられる状況でなかったので、ドリンクだけ頼んで、みんなが頬張っているのを眺めているだけでしたが。。
    今度は一鶴いってみてください。すぐ近くに支店がありますので!

  10. takapu より:

     【ワコメさま】
     なんと!早速行かれたのですね。嬉しい限りです。
     あのお店で食べる骨付鳥は、地元の地元による地元の味といった印象を受けたのです。そして、それこそが出張者として接したい地元の空間なんです。
     それだけに、元祖骨付鳥・一鶴が作り出す、骨付鳥とその空間が、どのように作られているのか、非常に気になります。
     ただ、一昨日の高松でも行くことができず、横浜店狙い撃ちとなっていますが…

  11. むーらー より:

    出張で、昨晩、行ってきました。
    そのほか、生け簀料理「高砂」という店も良かったよ。
    http://www.gurupita.com/clients/0002034965/menu
    「鯵の刺身定食」を食べたが、なかなか。
    次回出張のときなど、是非どうぞ。

  12. takapu より:

     【むーらーさま】
     行かれましたか。NHKの有働アナに似た店員さんはお元気でしたでしょうか?(笑)
     高砂はノーマークでした…次回の課題店とさせていただきます。

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