川崎・ボナール洋菓子店 たぬきケーキ

 

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 このケーキの存在を知ったのは、自分が愛読しているこちらのブログ。座っている姿をモチーフにしたと思われる、このどっしりした下半身を持ち、愛くるしさに満ちたケーキが食べたくて仕方が無かったのだが、自分が住んでいる相模原市で、このケーキを作っているお店を見つけることができなかった。
 ところが、ぺるしぃでブイヤベースを食べた際に、この方からおみやげとして頂いたのが、まさにこのたぬきケーキ。興奮のまま、最初の写真を照明コンディションがいいぺるしぃで撮影し、自宅に帰ってからケーキの下半分の包装を解くと、
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 カップケーキとなっていた。で、ためらいつつケーキを半分にすると…
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 頭の部分にはぎゅっとバタークリームが詰まっており、胴の部分にはあんずジャムとなっていた。
 香りがフワッと広がるスポンジは、ほのかに甘くしっかりと作られた昔ながらの味。また、あんずジャムはスポンジの味に刺激と変化を与えて、チョコレートとの組み合わせを含めて、全体を上手く引き締めている。
 一方、ボリューム感たっぷりのクリームは、思ったよりはしつこさがなく、むしろチョコレートが意外にもあっさりしているので食べやすい。また、口の中でクリームを動かすと、ブヒョブヒョとした不思議な空気感というか、独特な感覚を楽しむことができる。ちなみに、耳はアーモンドでできており、さりげなくアーモンドチョコとなっている。
 有名パティシエが作るような、芸術的な装いを持つケーキとは対照的な位置に立つたぬきケーキ。それは、ドンパッチや「おひるだよ」のように、食べた経験を共有する人と、「あー、私も食べたことがあります」という思い出話ができるであろう、数少ないお菓子だと思う。
 今のケーキは、何年後かに思い出として語る対象になりうるのだろうか。そして、いつからケーキは子供よりも大人が楽しむものになってしまったのだろうか。
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ローカルフードデザイナー/伝承料理研究家/復興庁「専門家派遣集中支援事業」登録専門家
地域食材・食文化をテーマにした商品開発や地域活性事業の企画・運営、取材、執筆、撮影、講演活動、地域メディア・ソーシャルメディア運営アドバイザー。人×食×地域の繋がりを強くする取組みをしています。詳しいプロフィールは下のリンクから。
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コメント一覧

  1. こんにちは
    たぬきケーキ、小さい頃よく食べました。
    親戚がケーキ屋なので、そこで作っていたものだと思います。今は三代目が作るオサレっぽいケーキがほとんどで、たぬきケーキはないのですが…
    親戚が言うには、今のバタークリームは昔と違って質が高いのでおいしい♪のだそうです

  2. 早坂 より:

    これはアイデアですね!
    クリームにアーモンドを刺して、チョコレートコーティング。チョコが固まる前に、ビョンビョンと寄り目で奥目のタヌキ目を作っちゃう。
    作り方が見えてくるのも、ボクの街のケーキ屋さんって感じでいいですね。

  3. ワコメ より:

    あーたぬきケーキだ!!懐かしい!!
    私小さい頃これが好きで、よく母におねだりして買ってもらってました。
    といっても私が食べたのはヤマザキ製だったと思います。ちょっと構成が違うかな。。でも懐かしいなぁ。
    今でもたぬきケーキが恋しいですね。
    カムバックたぬき!!
    私はバターケーキも大好きなのです。今のバタークリームって昔ほどバターバターしてないので食べやすいですよね。何故か生クリームの方が頭が痛くなるときがあります。。
    時にムショウに食べたくなって、バタークリームのロールケーキを買った頬張っています。
    バタークリームノスタルジ~

  4. 華麗狂子 より:

    あろはおえ~♪
    アタクシ始めて、たぬきを見ましたわ。
    バタークリーム!ちょっとニガテなんですの。
    でも思ったよりあっさり?ってことなら
    一度チャレンジしてみようかしら?

  5. takapu より:

     【nyaまたはk2002さま】
     親戚がケーキ屋さんという境遇、非常に素敵ですね。小さいころからたぬきに親しまれたというのが、変えがたい経験値だと思います。
     私も、昔のバタークリームの印象というのは、「ある意味、荒っぽく扱っても大丈夫」というものだったので、コッテリコッテリかと思ったのですが、食べてみると口いっぱいにバタークリームでも、問題ないものですね。

  6. takapu より:

     【早坂さま】
     動物のケーキって、表情が一つ一つ変わるので、ケーキを作るという動作に加えて、生命を吹き込むという動作もなされていると思っています。
     その意味でも、タヌキケーキってもっと評価されるべきですし、「ウチのタヌキはなぁ、かわいいんだぞ!」と、無邪気なケーキ屋さん(パティシエという表現は似合わないですよね)が、買いに来た子供に自信満々に伝える姿、見てみたいものです。
     先日の神戸遠征の際に見つけた、ロールケーキが売っているパン屋さん、おそらく同じような空間なんでしょうね。

  7. takapu より:

     【ワコメさま】
     ヤマザキ製のたぬきケーキの存在は、初耳でした。私にとってヤマザキ製の昔のケーキは、チョコプーク…いや、それは第一パン製だったかもしれません。
     実は最近、私の家の近くにあるケーキ屋さんで「バターケーキ」を売り出したんです。
     私が見たときは売り切れだったのですが、パティシエによるケーキに対抗して、素朴・買いやすい価格という、2つのキーワードを持つケーキが注目されるのであれば、やはりバターケーキはその対象となるべきですよね。
     今は、バターも昔と違って質が良くなっていますから、洗練された(見た目ではなく本質が)バターケーキという、新しい姿になって登場してくれたのは、嬉しい話です。

  8. takapu より:

     【華麗狂子さま】
     ネズミのケーキはたくさん出回っていますが、たぬきのケーキはそんなに数が残ってないんです。
     バタークリームも、その濃厚さが潔くできていて、実は果物との相性もいいのではと思います(最近のバタークリームって、いいんですよ)。
     つまり、川崎のカレー屋さんに行った後は、ケーキを探すべし!といったところです。

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