築地・たけの食堂 カキフライ定食(1,040円)

 

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 3月というのは、実はカキの身に旨み成分であるグリコーゲンがたっぷりと蓄積された、もっとも旨い時期である。
 という、少しマニアックな話は置いといて、とにかくカキを体内に取り込みたい今日この頃、実は未食だった「たけの食堂」のカキフライを食べることに。
 ここのカキフライの特長は、小さめのカキを3~4個をボール状にしてフライにしている点にあるのだが、出てきたカキフライを見て思ったのが、いくら小さめとはいえども、3~4個入っている割に思ったより小ぶりということ。
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 で、ガブリとかぶりついて割ってみると…
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 レンズが曇るほどの湯気や豊富な磯の香りと同時に、勢い良く現れたのは、たっぷりのカキ。そして、ここで判明したもう一つの特長が、生食用のカキを使っているということ。なので、加熱用のカキが持つ味の濃い肉汁によるなジューシーさではなく、生食用のカキ特有の、磯味によるジューシーさを持っている。
 ただ、生食用にありがちなしょっぱいという感覚はなく、生食用が持つエキスの味が、たっぷりと詰まっている。そして、これが2~3月のカキが持つ長所でもある。
 また、テクニカルな話として衣が少し厚めになっており、これによって揚がった後も衣の内部では、カキが蒸される具合になる。
 自分は、どちらかというと、生食用のカキフライは、ゴハンのおかずに向かないという理由で、あまり好みではない。ただ、ここのは最初の一口はソースをかけて衣をメインに食べて、次の一口以降には、塩を振ってカラシを塗って食べると、カキの旨みを吸った衣と、塩味による一種の蒸しカキでごはんを食べるという、カキフライなのにカキフライっぽくない妙な楽しさを味わえる。
 そして、今日もう一つ印象的だったのが、
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 このあさりの味噌汁の中に、ストレートな旨みが鮮烈に滲み出していたこと。
 貝は春の季語。マガキも楽しめるこの時期は、一年で最も貝類を豊富に楽しめる時期でもあろう。
————– 
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ローカルフードデザイナー/伝承料理研究家/復興庁「専門家派遣集中支援事業」登録専門家 地域食材・食文化をテーマにした商品開発や地域活性事業の企画・運営、取材、執筆、撮影、講演活動、地域メディア・ソーシャルメディア運営アドバイザー。人×食×地域の繋がりを強くする取組みをしています。プロフィールやお問い合わせは下のリンクから。
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コメント一覧

  1. tsukijigo より:

    いわゆるカキフライではなく、「塩味による一種の蒸しカキ」
    という慧眼、すばらしいです!
    そう、まさにそうですね。3つ4つと牡蠣をかためて衣に包む
    のは、フライというより塩蒸しの技法に近い調理法ですね。
    目からウロコがビッグバンのごとく弾け飛びました!!!

  2. まさぴ。 より:

    牡蠣エキスの噴霧で曇るレンズ。いいね~。
    そうだ。この時季の牡蠣をもっと堪能せねばなりませんな。

  3. takapu より:

     【tsukijigoさま】
     いえいえ…ありがとうございます。
     私も、店内に入って短冊に「かきふらい」とひらがなで書かれていたことに、目からウロコが落ちまくりでした…
     塩味が似合うカキフライ、実は珍しいかもしれませんね。フライの視点で見てしまうと、やはりソース、タルタルソースの二択となるのに対して、この揚がり方だと塩味がベストでした。

  4. takapu より:

     【まさぴ。さま】
     このカメラにしてから、接写をバシバシしているのですが、寄れ過ぎることでレンズは曇りまくりです(笑)。
     この時期のカキは、おそらくどのお店で食べても偏差値が5は違うはずです。ただ、ごくまれに、冷凍カキフライをまんま出してくる店もありますが…

  5. くに より:

    牡蠣は3月が美味しいのですね!
    僕も先日ここで食べました。
    食べる人が食べるといろんなことが分かるんですね。
    さすがカキチー!という感じで勉強になりました。

  6. sociton より:

    ああ、食べてないなあ、たけの。
    このカキフライは私の衰えた胃袋(一応言っておきましょう)には量が多すぎて、びびります。
    食べた後満腹でしたからねー。
    でも確かにおいしいんです。
    挑戦してみようかなぁ。。。

  7. 華麗叫子 より:

    明日はひな祭りですのでハマグリですわね♪
    酷使している内蔵のためにも(笑)
    この時期に貝類を積極摂取しませんと!

  8. 蓮花 より:

    3月が最もカキの美味しい時期とは・・・
    いよいよ、ベストシーズン到来ですね!!
    今月は私も牡蠣月間になろうかしら(笑)
    わかった、takapuの希望した文字は「3月」でしょー。

  9. takapu より:

     【くにさま】
     いや、くにさまのように、カキフライ解剖をしなかったのが心残りでして…
     カキフライの生食用と加熱用では、目的がまったく異なるのですが、両方に対応しているここのカキフライは、食べ勝手がいいカキフライですね。

  10. takapu より:

     【socitonさま】
     どもどもども!!!お久しぶりでございます。
     胃袋にダメージを及ぼす理由は、おそらくボリュームある衣でしょうね。極端に言うと、衣をはがしてから牡蠣と衣を別々に食べるという手段もありますが、そうなると何食べてるんだか状態に…
     このフライの際には、ごはんを少なめにされることをオススメです。

  11. takapu より:

     【華麗叫子さま】
     昨日、地元の駅のスーパーに寄ったら、国産のハマグリが一つ960円でした。誰も買ってませんでした(笑)。
     私の住んでいる町は、そんなに食偏差値が高くないのです…

  12. takapu より:

     【蓮花さま】
     日本人は走りを楽しむ民族なので、皆さん10月に食べてから、徐々にトーンダウンしてしまうんです。カキタベニストも多少その傾向を持っていますが…(謝)
     ただ、「半年も味を楽しめる魚介類って、他にありますか?」
     ということだけは自信を持って言えます。ということで、3月は牡蠣もの10食が最低限のマイノルマです。
     ちなみに、私が希望した文字は例のエクアドルに関連した文字です…

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