銀座・利休庵 納豆そばとおむすび2つ(1,200円)

 

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 今から10年以上前のこと、社会人になりたての自分にとって、銀座にお昼を食べに行くということが、ものすごく大きなイベントだった。
 
 そんな自分は、よく2軒のそば屋さんに通っていた。何でそば屋さんだったのか、ちゃんとした理由はないのだが、今になって思うと、銀座でそばを食べるということに、妙な憧れを持っていたのではと思う。そのうち一つは数年前になくなってしまったのだが、あるビルの地下にあった茶そばを出すお店。そしてもう一つがこのお店。
 そんな自分にとって思い出が詰まったお店が、今月末を持って閉店するという話をこのブログで見て、最後の納豆そばに会いに行くことに。
 で、本当は、このお店に深い思い入れを持つこちらの方と一緒に、最後の納豆そばを食べる予定だったのだが、妙な仕事が入ってしまい、合流することができなかったのが残念。
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 勢い良くかき混ぜて、ずずっとすすりこむ。
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 おつゆは、納豆の粘りと同化することでタレとなり、細いながらも強いハリとコシを持った更科そばと組み合わさると、上品で力強い味になる。勢いですすりこんでしまう一品なのだが、舌の上には鮮烈な記憶を残す。
 そして、タラコとおかかのおむすびも注文。
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 一口食べて、当時の自分はこのお店のおそばも好きだったのだが、このおむすびを追加することで、満足感と満腹感を得ていたんだなぁと思った。
 このお店で、食べることはできなくなってしまうものの、自分の心の中には、いつまでもこのおそばの印象は残り続ける。40年以上に渡って銀座を見守り続けたことと、自分の社会人時間を深いものにしてくれたことに感謝。
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ローカルフードデザイナー/伝承料理研究家/復興庁「専門家派遣集中支援事業」登録専門家
地域食材・食文化をテーマにした商品開発や地域活性事業の企画・運営、取材、執筆、撮影、講演活動、地域メディア・ソーシャルメディア運営アドバイザー。人×食×地域の繋がりを強くする取組みをしています。詳しいプロフィールは下のリンクから。
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コメント一覧

  1. ヒロキエ より:

    おお、納豆そばが見事に撮れているっ!
    良い記録写真になるのう~。
    御主にとっても特別な思い入れのある蕎麦屋さんだったんだな。

  2. のむのむ より:

    このお店の「おにぎり」を実物で見たことはないのですが、
    その存在を始めて知ったのは、takapuさんのブログでした。
    そういうこともあって、なんだか感慨ひとしおです。

  3. 華麗叫子 より:

    真っ白なお蕎麦なんですのね!
    そして素麺よりも細いのではないかと思うほど!
    添えてある海苔が、細切りではなく
    不揃いなもみ海苔なところに
    ズキュンとやられてしまいますわ!
    ああ、食べる事ができないなんて…涙

  4. takapu より:

     【ヒロキエさま】
     やっぱり、日用品のように近くにあることで、逆に行く機会が減ってしまったのでしたが、やっぱり最後に行かないとウソになってしまいます。
     でも、虎ノ門の志な乃も閉店ということで、本当に寂しいことが多いですね… 

  5. takapu より:

     【のむのむさま】
     このお店でおにぎりを注文する理由は、ざる+おにぎり=1,000円未満という、非常に財布に優しい設計になっているからです。
     あとは、具がまんべんなく入っているのも嬉しいですよね。
     のむのむさまの情報がなければ、この日の味にめぐり合うことはできませんでした。感謝です。

  6. takapu より:

     【華麗叫子さま】
     
     そうなんです、ものすごく更科ってます。
     で、海苔の刻み具合がそばのきれいな切り口と対照的に、ワイルドな印象を与えてくれます。
     やっぱり、そばって日用品でありその中に粋が住むものであり。といったことを、このおそばは教えてくれました。

  7. くに より:

    最終日の夜に行ってきました。
    みなさんが閉店を惜しんでいたので、気になって行ってきました。
    一番気になったのはこの納豆そばの写真ですけど^^;
    僕も納豆そばを食べましたが、予想以上に美味しくて、もっと早く知っていればと残念に思いました。あの極細にしてあのコシはすごいですよね。

  8. takapu より:

     【くにさま】
     最終日の夜、おそらく空気はいつもの店のそれとは違ったものだったとは思いますが、その空気の中に身を置いたというのは、ものすごく貴重な経験ですね。
     この納豆そばの真価というのは、勢いという一言に集約できると思います。
     勢いよくかき混ぜて、勢い良くすすって、そばのコシとハリが見た目より強いので、勢いよくかみ締めて、勢い良くゴクリと飲み込む。
     そんな個性的なメニューを出してくれるお店がなくなることは、本当に悲しいものです。

  9. あな より:

    ステキなレポありがとうございます。
    ワタシもご一緒できなくて残念でしたけど、
    写真を拝見して、しばし懐かしさに浸ってしまいました・・・。
    ホント名残惜しいですネ。
    日本橋店のほうでも納豆蕎麦はいただくことが出来るとのこと、
    今度行ってみようと思いまーす☆

  10. takapu より:

     【あなさま】
     なんと、日本橋店があるのですか…知りませんでした。納豆ズルズルの勢いが楽しめるのは、これからの時期ですから嬉しい話です。

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