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築地・高はし 小アマダイの一夜干し定食(2,800円)

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 前日から徹夜仕事となってしまい、その間に口にしたのはコンビニ食ばかり。で、ようやく開放されたのがこの日の正午過ぎ。ということで、疲れをふっとばすものが食べたくなり、高はしへ。
 で、注文したのは若狭湾で獲れたアマダイを一夜干しにした、このお店の十八番。
 焼き上がりには15分ぐらいを要するので、その間は炒め油のコクがくっきりしたキンピラごぼう、あっさりとやさしく煮汁の味が広がる切り干し大根と里芋。そしてきゅうりの糠漬けを食べる。
 そして、目の前にお待ちかねのアマダイが。
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 小とはいえども、約20センチあるアマダイから発せられる芳ばしい香りは食欲を喚起し、ピンク色の皮についた焦げ目と、切れ目から広がる白い身による彩りのコントラストは、この後数十秒後に広がるであろう味に対する期待感を喚起する。
 さっそく、切れ目から身をほぐして一口。
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 フワフワとやさしい食感から広がるのは、一夜干しによって凝縮された、口当たりがやさしい上質の旨み。溢れてくるこの味で、ご飯を食べることは申し分のない心地よさ。そして、この身を噛み続けることで、食感の変化とともに更に奥深い旨みへと展開される。
 また、皮のパリっとした食感がクニュっと変化する際に、皮と身の間に張り巡らされたコクが口いっぱいに広がるのも、なんとも言えない魅力。自分は魚の皮の味というのも好きなのだが、これはそんな人間にとってはたまらない味。
 身を一通り食べつくした後は、もう一つの楽しみである頭部付近の身へ。脳天の位置にあたる部分が持つ違った旨みや、カマあるいは頬の部分が持つ引き締まった筋肉の弾力。これらを食べてこそ魚一匹をしっかりと食べるということになる。
 そして、そこで出会った個人的に一番印象的だった味は…
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 この目の周りのゼラチン質と筋肉が持つコク。口に入れてじゅるっと溢れてくる旨みは、この魚の部位で一番濃厚であり、鮮烈な印象を与えてくれる。
 徹夜明けの締まりのない状態も、この定食で大回復。やっぱり、旨いものにはエネルギーが満ちているということを、再確認させてくれた定食であった。
 ちなみに、お店の一番奥のカウンターにて、こちらの方が青森産のマコガレイの煮付けを食べている姿を確認。自分と同じように、エネルギーをたっぷりと得られたに違いない。
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takapu

ローカルフードデザイナー/伝承料理研究家 食や旅をテーマにした商品開発や既成品リノベーションを始め、コンテンツ企画、取材・執筆・撮影、PRツール制作、漫画原作、講演、事業所の強みづくりコンサルティングを手がけています。 詳しいプロフィールはお仕事に関するお問い合わせは、下のリンクからお願いいたします。

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