弘前・虹のマート まずは、地元の食材や惣菜を目で見て舌で楽しんで。

 

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 旨いランチと地元食フリークの皆様、ひるどきでございます!!!!!! 
ところで…現在のひるどきは何位になっているでしょうか?
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 弘前駅から歩いて5分ほどのところにある、弘前食料品市場、通称「虹のマート」。
 ここは、地元のお客さん向けに野菜や魚、乾物などなどを販売しているが、場所柄、観光客が足を運ぶことも多々という場所である。
 弘前の二日目、8:45ごろに館内に入ると、そこに広がりしは地元のお客さんにとっては日常食、そして、自分を含めた観光系の客にとっては、非日常の魅力がたっぷり詰まった品々が揃っている。


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 魚を加工したものを中心に扱っているこのお店では、身欠き鰊や、鮭やホッケの飯ずし、そして筋子といった、ごはん党にもアルコール等にもたまらないアイテムが。
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 八百屋さんには津軽の大地が育んだ野菜や、これに快い仕事が加わった漬物が、ズラっと揃っている。
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 色鮮やかな漬物たちではあるものの、基本的に無着色。野菜そのものの質がいいからこそ生み出せる色合い。
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 これは、葉くるみ漬。葉の中には生干し大根がたっぷりと入っている。ところで、津軽の漬物の特長として、こういった葉物で包んで漬ける文化がある。また、包む葉の種類も多種多様。このあたりが、素材力に溢れた青森の層の厚さを物語っている。
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 最近、こちらの雑誌でも紹介された大鰐の温泉もやしも売られていたが、やはり絶対数が少ないため、午前中には確実に売切れてしまうとのこと。
 で、実は大鰐の温泉もやしには2種類あって、上のは豆もやし。
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 そして、これがそばもやし。味の違いを知るのに一番の食べ方は、さっと湯通ししてお浸しで食べること。太さや口当たりの違いが大きな味の違いとして、瑞々しさと共に口に広がる。どちらにしても、もやしに対する価値感が変わること確実である。
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 これは、津軽名物「けの汁」用の具材。水煮で缶や容器にパッケージ化されたものもあるが、やはり切り立ての食材がビニールに入った、こんな感じで売られているもののほうが、確実に野菜の旨みがしっかり残っている。
 過剰な包装ではなく、丁寧に切られた姿こそが、一番の包装なのだとプレゼンテーションのあり方についても再確認。
 で、朝食としてマートに入っているお惣菜屋さんで購入したのが、お赤飯と弘前市の隠れご当地グルメである「イカメンチ」。
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 青森のお赤飯の特長は、お砂糖を入れて甘く炊くことにある。字面だけでは抵抗感が芽生えてきそうなアイテムではあるが、実際に食べてみるとこれがものすごく旨い。米の甘さと砂糖の甘さが一体になり、抵抗感どころか未知なる物が身体に入る喜びで一杯になる。
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 イカメンチは、弘前の家庭では親しまれているお惣菜。イカの身をイカ刺しとして食べた後に、使わなかったゲソを細かく刻んで、これを野菜と一緒に衣に和えてあげたり焼いたりするというもの。
 家庭では焼くのがポピュラーという一方、店舗では揚げ物として提供するお店が多数派らしく、個人的には、なぜ焼く派と揚げる派に分かれているのかという、ストーリーが気になる一品。サクサクの衣、イカの弾力、そして野菜の甘さが衣に包まれて、噛むほどに口いっぱいに楽しさが広がる。
 「郷土料理の品数の多さ=食文化の懐の広さ」と考える自分にとって、身近なところから食文化を伝えてくれるこのマート自体が、旅の目的の一つとなっている。
 
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ローカルフードデザイナー/伝承料理研究家/復興庁「専門家派遣集中支援事業」登録専門家
地域食材・食文化をテーマにした商品開発や地域活性事業の企画・運営、取材、執筆、撮影、講演活動、地域メディア・ソーシャルメディア運営アドバイザー。人×食×地域の繋がりを強くする取組みをしています。詳しいプロフィールは下のリンクから。
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コメント一覧

  1. ちはやまこと より:

    私のかすかな記憶の中で、青森のお赤飯って確かに甘かった気がします。
    そんなに違和感を感じる程ではないけど、私は生まれ育った関東の甘くないお赤飯の方が好きですね♪

  2. スカート子 より:

    takapuさま
    お久しぶりです。「虹のマート」ほど地域色の出る食材があるところはありません!地元の食卓に並ぶようなものばかりで、あ~早く食べたい・・・( ̄ρ ̄)赤飯、食べられたのですね。ゴハンに砂糖とはびっくりしますがこれがおいしいんですよね~!!
    寒かったと思いますがtakapuさまの地元に近づきたい想いが嬉しくて思わずコメントしました♪いつも楽しみにしております、良いお年をお過ごしくださいませ!

  3. るな より:

    津軽では、お赤飯は甘いのがジョーシキです。甘くないお赤飯なんて、お赤飯じゃないっ!
    おそらく昔、砂糖が貴重品だったころ、ハレの日の食べ物として砂糖をたっぷり使ったのではないでせうか。。。
    「けの汁」も、切った野菜の袋詰めも手軽でいいんですが、自宅で娘をおだてながらセッセと野菜を刻んでつくった方がウマイです。
    寒さが増すこれから季節、けの汁が美味しくなります。

  4. らい より:

    青森の赤飯は砂糖入りですか!甘い赤飯・・・。
    僕の地元では、赤飯というと醤油おこわです。赤飯の材料で、醤油味で茶色い色してます。赤いのは、結婚式以外では食べたことないかもです^^;
    ところで、「けの汁」は最終的に味噌味?醤油味?どちらになるのでしょうか?
    地方それぞれの食文化は見てて楽しくなります!また、いろいろと紹介してくださいッ!

  5. snowy;yukino より:

    羨ましい、、、、
    東京生まれ東京育ちその上今はUSに
    住んでいる、、、
    三重苦みたいぢゃ、、
    常に触角を伸ばしていないと、、
    うるおいのない生活になるのでつ。
    今読んでいる本は アメリカ人の書いた
    ダイエットする前に食べておくべき食べ物
    と言う本です。ハンバーガーとかピツァとか
    ベーグルなどは歯切れのいい書きっぷり
    ですが、寿司なんかは、、素材を並べたり
    誰かの本を引用するだけで精一杯みたい。
    南部の食べ物や BBQなんかも参考に
    なってまつ。
    ハッピィ・ホリディズ♪
    いつか東京以外の場所に短期滞在して
    みたいと思っておりまつ。
    xx

  6. Blue より:

    甘いお赤飯、美味しそうです。食べたことはないと思うのですが、想像できます。
    青森の美味しいお土産話を楽しみにしています。

  7. takapu より:

     【ちはやまことさま】
     かすかな記憶ありですか!それが嬉しいです。
     自分が食べたお赤飯の話を、地元の方にしたところ、「あそこの甘さはまだ薄めなんだよ」とのことでした。
     
     青森の甘い味の山、まだまだ奥深そうです。ぜひ、6合目ぐらいまで挑んでみてください(笑)。

  8. takapu より:

     【スカート子さま】
     お赤飯は、字面と全然違いました。「そうか、この手があったか!」といった印象です。
     考えてみると、全国共通アイテムである「おはぎ」は「米+甘いもの」なのに、甘いお赤飯が驚きの対象になるというのは不思議なものです。
     もっと、郷土の味に近づければと思っています。今後ともよろしくお願いします。
     

  9. takapu より:

     【るなさま】
     やっぱり、伝承型の郷土料理に一番大事なのは、「想い」ですよね。
     その味に対して自信を持って「これが、私を作った味だ!」と言える料理があることは、神奈川で郷土料理にほとんど縁なく育った身としては羨ましい限りです。
     で、お赤飯が甘い理由ですが…色々な背景によって今に至るといったところでしょうか。田植え、お祭り、お盆といった「こびる」や、ハレの日に食されることを思うと、背景が一つではないのではと思ったりします。
     けの汁は、そりゃぁもちろん家庭で切りたての野菜を使ったものが一番ですよ。寒くなって、旨みが宿った野菜をたっぷり食べる。思うに贅沢な食し方だと思います。

  10. takapu より:

     【らいさま】
     もしや…新潟でいらっしゃいますね?新潟のお赤飯=醤油赤飯という事実、21世紀の赤飯界にも、しっかりと息づいているようで。
     けの汁は、味噌です。赤味噌です。赤い味噌なんです!!(笑)

  11. takapu より:

     【snowy;yukinoさま】
     神奈川生まれで神奈川育ち。そして、今も神奈川に住んでいるだけに、他のエリアが気になって仕方がありません。
     やっぱり、触覚を伸ばしていたいのもありつつ、東京の画一化されてしまった味に、少し疑問を抱きつつあるというのがあるんです。
     NYのように、速度が速くて文化層が深く、他民族コミュニティによって、多国籍の料理がまっとうに味わえるのであれば、本当の意味で成熟化された食文化を持っていると思うのです。
     でも、今の東京は食に対して多数決的文化しかないんだよなぁと思っています。
     それは、ソウルフードとなりうる料理が少ないこともあるので、モノサシをどこに持つべきかという視点ではなく、誰のモノサシで見るかというものしかないので、多数決に流れてしまうと。
     もっと、自分だけのオアシスたる料理があっていいと思うんです。そういった意味では、寿司の扱われ方は正しいのではと思います。
     あぁ、私もそろそろU.Sに短期滞在したくなってきました…旅行でですが。

  12. takapu より:

     【Blueさま】
     甘いお赤飯は、昔は色をつけていたりもしたのですが、最近は小豆の色だけとなり、甘さも控えめ傾向になりつつあるようです。
     
     でも、もっと甘いご飯でも十二分に旨いと思います。レゾンデートルのある食事って、そうだと思います。

  13. らい より:

    takapu様
    >もしや・・・新潟云々
    正解です!
    しっかりその文化は根付いております。
    けの汁は赤味噌ですか。なるほど。

  14. takapu より:

     【らいさま】
     醤油赤飯の文化は、とても貴重です。
     ささげが手に入りにくかったことから、金時豆を使って、色を出すために醤油を使ったことが、根付いたという流れだったかと思いますが、だからこそ重みのあるストーリーが宿る料理となり、誇りとなりというものなので。
     いやぁ…素敵な文化です。

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