厚木・「神奈川フードバトルinあつぎ」 神奈川のB級グルメと聞いて、シロコロしか頭に浮かばないことについて。 ~その2~

 

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 イベント開始から約1時間を過ぎると、会場には徐々にお客さんが集まりだし、ステージ上ではストリートミュージシャンのイベントが始まった。
 アコースティックギターをかき鳴らす音、お客さんがご当地グルメを口に運ぶときの音、それを食べて感じたことを語る声。色々な音が混ざりだし、ようやく会場は賑わいに包まれ始めた。
 そんな時間帯の店舗はというと、行列ができ始めた店舗と、若干出足が鈍い店舗との二つに分かれていた。


・(厚木)鮎の塩焼き
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・(厚木)モツ煮
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・(厚木)とん漬
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 そして、B-1・2007によって、ご当地グルメのトップランナーとなったアイテムのお店には、開始時間前から行列が生まれ始めていた。
・厚木シロコロ・ホルモン
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・富士宮やきそば
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・静岡おでん
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 やはり、一番人気は富士宮やきそば。媒体露出が積極的に行われていることもあってか、開始前から特に長い行列ができていた。
 それに応えてというべきか、はたまた自分たちの味を真っ当に提供するという軸があってか、実は初日の販売が終わったら、富士宮までキャベツを取りに戻ったというぐらいに、こだわりを込めた味を提供していた。
 では、他のお店はどうだったかというと、正直なところ、「見えないお客さんの数に対応しなければならない」ということで、例えばホルモンだったら、下ごしらえ済みの冷凍モノを使うという具合に、安定供給と味のこだわりという、相反する課題をクリアするのに、頭を悩ましていたお店もあったのだが、一軒だけ徹底的に味にこだわったお店があった。
・(厚木)シロコロモツ煮
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 実は、イベント開始時にはまだ煮込み中だったこのお店、開店したのは正午近く。なので、イベント対応の面で言うと、若干悩ましい部分もあった。
 ただ、味だけで言うと、これは群を抜いて旨かった。居酒屋さんのモツ煮のように、お酒向けの強め味ではなく、一口煮汁を飲むと臭みがまったくないモツの旨みと、野菜の甘みがやさしく広がって、老若男女の誰もが愛するであろう味になっていた。
 そんな具合に、二日間に渡って開催されたこのイベント、静岡2品と厚木シロコロ・ホルモンを除いた中で、お客さんの投票によって優勝(金賞)したのは「豆腐でんがく」、銀賞が「平塚弦斎カレーパン」、銅賞が「シロコロモツ煮」。
 二日間で8万人を集めたということで、ここから始まるものがたくさんありそうな印象もあったし、神奈川にご当地グルメがこれだけあるとは思わなかった。どうしても、神奈川という便利な街となってしまうと、ご当地食文化が色々な要素で薄まってしまい、残っているものが少ないという結果になってしまうので。
 ただ、逆に残念だったこともいくつかあった。
 実は、相模原市津久井町(旧津久井町)の場合は、写真に納めてないのだが酒まんじゅうを出品していた。ただ、その販売スペース以上に、「せき麺」という地粉を使ったうどんの乾麺をはじめとして、なぜかパン等も売られており、ご当地グルメの店舗というより、ミニ物産展と化していた。
 確かに、津久井のように交通アクセスが不便なエリアから出店してきたことには、大きな価値があるのだが、「これはやり過ぎだろう…」と、いささか趣旨と違うのではと感じた。個人的には、せき麺を前に打ち出したほうが、「神奈川にもうどん文化がある」ということで、面白いのではと思う。
 ちなみに、カレーパンにしても、同時販売で湘南あんドーナツや揚げパンを売っていた。元々が村井弦斎という美食家のレシピ掘り起こしで、この出展者を中心とした会が展開している料理だけに、誘致する際の難しさはあるのだとは思うが…
 また、鮎の塩焼きがありだったら、ご当地グルメとは何なのだろうかと思ってしまう。「厚木鮎」みたいに地域ブランド化していればいいのだが、B-1グランプリにこの手のが出展していたら、やはり違和感を感じてしまう。
 そして、一番感じたのが、あまりにも宣伝が少なすぎという印象である。駅前には小さなフライヤーをポスター代わりに貼られていただけだったり、幟の数も少なく会場への導線が上手く張り巡らされてなかった。
 来年、おそらくはもっと規模を拡大して展開されるのではと思うが、そのときにはいわゆるエライ人が壇上に上がっている画ではなく、本当にがんばっていた委員会メンバーの方々が、壇上に並んでいる画を見たいものである。
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ローカルフードデザイナー/伝承料理研究家/復興庁「専門家派遣集中支援事業」登録専門家 地域食材・食文化をテーマにした商品開発や地域活性事業の企画・運営、取材、執筆、撮影、講演活動、地域メディア・ソーシャルメディア運営アドバイザー。人×食×地域の繋がりを強くする取組みをしています。プロフィールやお問い合わせは下のリンクから。
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コメント一覧

  1. つきじろう より:

    去年の埼玉でも、ゼリーフライは冷凍生地と“生”生地とで味と食感の違いに驚きましたよね!
    なるほど、ホルモンでも違いが大きいかも・・・と。
    連休の関東地区イベントには行けなかった私ですが、先週の神戸イベントでは新たに気づいたこと・考えたことが多かったです。

  2. takapu より:

     【つきじろうさま】
     ホルモンでの違いは、トロっとした脂身が生きていたか生きてなかったか。この一点でした。やっぱり、濃いぃんですよ…旨いんですよ…
     イベントも、数年後には淘汰期がくると思います。それまでに開催エリアにある、色々な機関の本気度がどれだけ高まっているかでしょうね。

  3. 55aiai より:

    超~美味しそう!
    全部食べたんですかっ?
    告知って難しいですよね。
    お金をいくらかけるか、どういう媒体にするか・・・。
    鮎か・・深いですね。今だけの時期だからぶつけてきたのかな?それで人を呼べるのだったら、なんでも関係なく持ってきちゃいますけどねぇ。。

  4. hera より:

    厚木でこんなイベントやってたんだ!
    まったくもって、宣伝不足だよね。
    以前通っていた会社に行くときに
    いつもこの公園をショートカットしていた
    ので、こんな風にイベントで使われている
    のをみるのは初めて!
    もっと活用すればよいのに。
    って、青森からご苦労様。

  5. takapu より:

     【55aiaiさま】
     ぶれいぶさま、現地で合流した方、そして私の3人で全種類を食べつくしました。最後のほうは…もう、グダグダで。
     告知の難しさですが、自治体や商工会議所といった公的機関が絡むと、イベントの内容で遊んでいるけど、それ以外の部分で遊びきれてないというものが多いと感じます。
     だから、イベントの面白さと宣伝とのギャップが生じて、宣伝の印象が弱いという印象に至るのではと。ただ、今回の場合は導線設計が上手くいってないという基礎部分の話なので、ちょっといただけないというのが本音です。
     最近は、どんな手段で地域活性化をやっているか?いう知恵比べが多く見られますが、そろそろこれまでやってきたものを応用する時期にきていると思います。新ネタを出し続けるよりも、前のネタを改善するほうが関与する人の定着率も高まるでしょうし。
     鮎は…厚木で鮎まつりをやっているぐらいシンボルではありますが、イベントの趣旨とはやっぱり合わないと思います。

  6. takapu より:

     【heraさま】
     やっぱり、イベントそのものを盛り上げようとした時点で、体力が切れてしまったんでしょうかね…宣伝不足は否めないと思います。というより、面白いイベントをやっているだけだと、意味がないという部分に、気づいてくれれば来年はもっと面白くなるとは思います。
     ただ、来年もまったく同じような店舗集めや運営をやったら、まずいでしょう。
     とはいえ、第一回目は第二回目以降の成功に向けての発射台ということで、期待もしています。飯山温泉のタニシ料理とか、出てきてくれないでしょうかね…
     

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