津軽半島大周遊・その4 今別町「高野崎」、「袰月(ほろつき)海岸」にて

 

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日本地図で見ると、津軽半島の北側には二箇所の岬がある。一つが北西・日本海寄りにある竜飛岬、そしてもう一つが北東にある、この高野崎。
実は、最初は一気に平舘灯台から、大間に続いてマグロでお馴染みとなった、三厩に向かおうと思ったものの、右の車窓に一軒のお店が見えたところで、右足が無意識に強くブレーキを踏んだ。
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そのお店「信光丸」は、不思議な多角形をしたお店で、2階が展望台になっている。そんなお店の店頭に設置された看板には、今別特産品として「若生(わかおい)おにぎり」の文字が。
若生おにぎりは、若生昆布という冬場に採った若い昆布を干したものを、海苔の代わりに使って握るおにぎりのこと。この認定料理でもある一品を、実はお店で食べるのは初めてだった。
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熱々の湯気が、三角形の隙間からふわっと立ち上り、温まった昆布の磯の香りと相まって、鼻腔をやさしく刺激する。
さっそく一口食べると、昆布が持つ天然の塩味、そして旨みが熱々のご飯に乗って、口いっぱいに磯の香りと田んぼの恵みが広がる。
そして、一番特長的なのが食べ方。
このおにぎりを包むのは昆布。ゆえに、繊維の方向が一直線に走っている。このため、歯で噛み切る際に繊維に垂直に噛んでしまうと、かなりがんばらないと噛み切れない。しかし、繊維に平行に噛むと、ほどけるように簡単に噛み切ることができる。
正直、一回でこれを食べこなすのは難しい。でも、2回目以降に綺麗に噛み切れたときの、満足感と優越感が食べ応えになっている。
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このおにぎりのもう一つの特徴は包み方。風呂敷を扱うかのように、広がった昆布の上にご飯を敷き詰め、四隅をくるっと巻き込んで、
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あとは、二つ折りにするとできあがり(写真はごはんを入れずに動きを再現してもらったものです)。
これ、前に自分も見よう見真似でやってみたのだが、一回でばっちり握るのは難しい。一番のポイントは、普通のおにぎりとのギャップ。握るというより、折り込むという具合なので、妙に形を意識してしまい、手に昆布やご飯粒が付いて、ぐだぐだになってしまうのだ。
一つ200円で磯を満喫できる一品。これを思う存分に頬張った後、今度は身体で磯を満喫するために、このお店の後ろにあるという袰月(ほろつき)海岸へ。


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少し長めの階段を下りた先には、自然にしか生み出せない美の空間が広がっていた。
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一段降りるごとに、見える景色が少しだけ変化し、その変化を何十回も繰り返すことで、空間と一体になることができる。
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ぼーっと、荒々しい岩礁と穏やかな津軽海峡のコントラストを、ただただ見ていた。
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再び階段を登ると、背中はじわっと汗ばんでくる。でも、心地よく吹き寄せる海風のおかげで、苦になることはない。
登りきったところで、左側に見えた高野埼灯台に向かおうとしたとき、まるでドラクエのマップのような光景が目に飛び込んできた。
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ローカルフードデザイナー/伝承料理研究家/復興庁「専門家派遣集中支援事業」登録専門家
地域食材・食文化をテーマにした商品開発や地域活性事業の企画・運営、取材、執筆、撮影、講演活動、地域メディア・ソーシャルメディア運営アドバイザー。人×食×地域の繋がりを強くする取組みをしています。詳しいプロフィールは下のリンクから。
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コメント一覧

  1. icydog より:

    takapuさん、こんにちは。
    このおにぎり、誘いますねぇ。
    写真からも香ってきそうです。

  2. takapu より:

     【icydogさま】
     ども、こんにちは。
     若生おにぎり、これは私も東京時代からあこがれていた一品なんです。薄い昆布に十二分の旨み。おにぎり感が変わってしまいます。
     これ、東京でも食べるところがあれば…と思いつつ、やっぱり現地で海風を浴びながら食べるのが一番です。

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