(改めて)大間町・浜寿司 これが最強のマグロだ!!! 特上マグロ丼、マグロにぎり。そして…

 

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青森といえば、リンゴだったり、奥入瀬だったり、そしてマグロだったり。
首都圏の人々にとって、その町の知名度は高く、決して交通の便がいいとは言えない場所にあるからこそ、町に対するイメージは、マグロでできていると言っても過言じゃないぐらいの物となり、テレビのドキュメンタリー越しに焼きついている。
青森県大間町。昼下がりにこの方とこの町を訪れた理由は、やっぱりマグロ。漁港の程近くに車を停めて、訪れたお店は浜寿司。
店内に入り、座敷に上がる前に目に入ったのは、ネタの入ったケース。やはり、目で追っていたのはマグロ。ただ、それ以外のネタもコンディションの良さを誇示していた。
元々、昼間の営業は予約制だったので、赤身や中トロ、大トロといったものだけではなく、色々なマグロの部位を食べてみたい。という欲張りなお願いを事前にしていた。


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血合いに付き物な特有のクセも、鮮度の良さがあれば味の濃さだけが残り、
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キャベツと和えた胃袋は、味噌との相性の良さに唸り、
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そして、ゼラチン質がプルプルの皮は、じわじわと口の中でとろけていき、旨みが舌に絡むように広がる。
どうやら、この3品は夜のコース向けの料理だとのことで、全部食べた後にはお刺身に対する期待以上に、内臓や皮といった普段接しないマグロ料理に対する興味が、沸いて沸いて仕方がなかった。
そんな、今までと違った満足に浸っているところに、特上マグロ丼が運ばれてきた。
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敷き詰められた赤身、中トロ、そして大トロ。特に赤身が好きな自分にとって、この状況は歓迎の言葉に尽きる。
もしも、大トロ、中トロに対するヒエラルキーとして、あっさりとした味が赤身の味だなんて比較論が、味に対する先入観として持たれているならば、この赤身には失礼な話。水っぽさなんて微塵のかけらもなく、濃厚な味が広がり、力強い味がマグロの凄さを全身に叩き込んでくれる。
もちろん、そんなマグロだからこそ、口に入れて身から脂が少しずつほぐれていき、その脂に宿る味と身のバランスがたまらない中トロだって、シャクっとした繊維の食感から、じゅわっと更に濃厚な脂が流れ出す大トロだって旨い。
今まで、自分が食べてきたマグロと何が違うといったら、全部違う。目隠しして食べても、はっきりと分かるぐらいに味が違う。
そして、それをこのボリュームで食べることができることこそ、贅沢の一言。なんとも、たまらない時間に身を置いているところに、予期せぬ一皿を出していただいた。
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赤身のステーキに、ポン酢を合わせた一品。これも本当は夜のコース向けの料理だとのこと。
これが、旨くて旨くて仕方がない。驚く、悶える、何でもあり。まるで肉を食べているような、肉々しい味がたまらない。「これ、本当にマグロ?」と、自分の経験の引き出しにない味に正直壊れた。
丼を食べつくし、赤身ステーキに悶えた中、どうしても食べておきたいという考えが二人で一致し、マグロにぎりを一人前追加注文した。
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この握りを食べた瞬間、二人でバタバタと興奮してしまった。写真を見ているだけで、そのときの自分がどれほどまでに自我が消え、本能で震えたかだけは覚えている。そして、「絶対、旨いマグロで人間は壊れる」と確信した。
ウソみたいに興奮し、本当にすごいと感動し、一生ものとなった喜びに浸って、お店を後にしようと、お会計をしながらお店の方と話をしていると、「東京からこれを食べに来る人がいるんだよ」というネタがあることを伺う。
こうなると、交渉と懇願をしてどうしても食べてみたくなる。そして、数分後にはカウンターに座って、その一皿を待つことになった。
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それが、カマトロの部分。
脂と身が、点と線の複雑に混ざり合っているこのネタを口に入れると…もうたまらない。最高の締めくくり。もう、死んでもいいと思ったのは初めてかもしれない。そして、生きる理由の一つにこの味があるというのもありだと思った。
このお店、通信販売もやっているので、赤身を特別なときに取り寄せれば…と、流通に甘えてみたくなるものの、やっぱり、このネタに会いに来なければと思ってしまう。
勇んでお店に入り、喜びで抜け殻のようになって店を後にする。そんな非日常を経験させてくれる大間のマグロは、すごいの一言に尽きる。
今日もご覧いただきありがとうございます。一押し、よろしくお願いします。人気blogランキングへ。

ローカルフードデザイナー/伝承料理研究家/復興庁「専門家派遣集中支援事業」登録専門家 地域食材・食文化をテーマにした商品開発や地域活性事業の企画・運営、取材、執筆、撮影、講演活動、地域メディア・ソーシャルメディア運営アドバイザー。人×食×地域の繋がりを強くする取組みをしています。プロフィールやお問い合わせは下のリンクから。
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コメント一覧

  1. こんなマグロを食べてしまっては、
    もうほかのマグロなんて…という感じでは?(笑)
    ホントに美味しそうです!

  2. たかはし より:

    大間では岬付近のお店にしか入ったことがなく。。。
    ぶらぶらと大間の街をバイクで走っててもお店ってないなぁと思ってたのに、港にとは、、、よく見てなかった(^^;
    ワタシも悶絶してみたい。。。

  3. ロレンス より:

    食べまくってますねー!
    冬場になると大間鮪の赤身をたまに紀ノ国屋で買うけど、
    爽やかな酸味と血の香りと濃い肉の味がなんともいえません。
    これから東京のお寿司屋さんにも出回ってくる季節ですね。
    大間は仕事で一度行きましたが主導権を握っていなかったので、
    最北端の碑の前で写真を撮るのが精一杯だった記憶が…

  4. takapu より:

     【マッシー益子さま】
     正直、そうです(笑)。
     身悶えるほどに旨いマグロに会ったのは初めてでして、だからこそ身体が味を覚えているという感じです。
     訪青の際にはぜひぜひ。

  5. takapu より:

     【たかはしさま】
     このお店、最北端からは少し離れておりまして、だから見つかりにくかったのかもしれません。
     ちなみに、最北端近くの食堂には、NHK朝の連ドラにちなんだ定食を提供しているお店がありまして、そこのイカの煮物がゴロンと盛られた丼が…食べたいんです。

  6. takapu より:

     【ロレンスさま】
     青森に住んでいるものの、やはりこの地にはめったに行けそうもないので、思う存分食べつくしました。
     あの酸味、あの動物肉を食べているような力強さ、そこに、内臓の個性的な旨み。たまらないです。
     東京のお店でも味わえますが、ぜひ訪青を!そして、一緒に最北端で写真を(笑)。

  7. はじめまして。
    東京時代からいつも楽しく拝見させていただいております。
    takapu様が青森に移られてから、このお店がいつ紹介されるのか、楽しみにしておりました。
    (カキタベニストとして「カキタベ!」も愛読しております)
    と言うのも、ここ「浜寿司」は一度訪れ、マグロの美味しさと奥の深さに感動したので、
    是非取り上げていただければと思っていたのです。
    素晴らしい表現と美しい写真で、美味しさが存分に伝わってきました。
    大間は今、函館航路の存廃で揺れておりますが、
    (何とか暫定的延長になってほっとしました)
    このサイトを通じて大間の素晴らしさを感じる人が増え、
    少しでも多くの方が大間に足を運んで欲しいと思っております。
    また、そのような力を持っているtakapuさんを尊敬いたしますし、陰ながら応援しております。
    勿論私も、これからも大間とこのサイトを応援していきたいと思います。

  8. takapu より:

     【湘南ライナーさま】
     こちらこそ、初め…いえいえ、いつもカキタベをご愛顧いただいてまして、本当にありがとうございます。
     私が東京にいたとき、数回ほど大間のマグロを食べる機会に恵まれたのですが、大間にとってはドル箱商品的である故になので、現地で食べることができないという話ばかりを伺っていました。
     でも、このお店を知って足を運んだ結果、大間のマグロに対するイメージが変わりました。
     今までも美辞麗句で包み込むような美味しさではなく、単純に心から美味しいものだったのですが、美味しさだけではなく大間にとっての命なんだと。
     マグロがあっての大間であり、大間はマグロと生きているということが、丼からにぎりから伝わってきました。
     函館と大間のフェリーも1年間の暫定だったり、運賃がかなり割高になったりと、明るいファクターが少ない状況ですが、このマグロを食べるために、一人でも多くの方に足を運んでいただきたいものです。
     私なんて、尊敬されるような人間じゃなく無力で弱い人間です。ただ、いろいろな巡り合わせに恵まれている運があるのかもと、美味しいものに恵まれている中で感じたりしますが。
     今後とも、よろしくお願いいたします。

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