仙台・せんだいメディアテーク やっぱり街には、こういう象徴が欲しい。

 

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仙台2日目、雲が流れる広い空の下にそびえる駅前のビル群。青森駅にはこんな高層の商業ビルはなく、久しく見ることがなかった景色を、ちょっと不思議に思ってしまう。
時間を忘れて色々な店を巡って買い物をしていると陽は傾き始め、さっきまで濃厚だった青い空は、オレンジ色混じりの薄い色に変化しつつある。
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そんな中、駅前の喧騒から離れて向かったのは定禅寺通り。さっきまで45度の角度で空を見つめていた視線は、生きる緑に惹かれて90度へと変わっていった。
一歩一歩、まるでニューヨークの“The Mall”のような並木道を歩いていると、ある建物にたどり着く。
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ここは、仙台市が運営する「せんだいメディアテーク」という文化施設。
別に、自分は建物フェチなわけじゃないが、被写体としてグッドルッキングなスタイルが見ていて気持ちよく、真っ直ぐに空へと延びるガラス張りの高層ビルではなく、ずっしりとした長方形だから、見ているとある種の安心感みたいなものが芽生える。
この施設は、ギャラリーの役割を果たしたり、図書館やメディアライブラリーの役割も果たしていたり、複合的に文化発信を目的とした色々な役割を担っている。でも、ごった煮感を一切感じさせないのが、外観や内装を含めたデザインの力。
特に驚いたのが1Fの空間利用術。簡単なパーテーションで仕切るとホールになったり、(この日、スーパーモーニングのトークショーをやっていた)右には芸術書を販売するスペースや、crepuscule cafeというベルギービールを売りにしたカフェがあったりと、公的というイメージとは真逆なことを実践している。
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とかく、この手の施設の飲食スペースに対しては、「健全」とか「味は二番目」みたいな言葉が浮かび、アルコールという印象は薄く、むしろ避けるべき対象ではと思ってしまうが、そんな無粋な考えが一瞬で消えてしまうほどに、このカフェは居心地がよく、ケーキプレートの出来はよかった。
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また、仙台は今年DC(デスティネーションキャンペーン)をやっている関係もあって、シンボルの「むすび丸」がキャンペーンの顔として頑張っている。近未来的な建物の中に、このキャラクターがはまるのも街の包容力といったところか。
施設を出て思ったのが、青森駅の目の前にあるAUGAのこと。そもそも、あの建物自体がコテコテに目立ちすぎて、外観が街とが一体になっておらず、しかも入っているものがごった煮の状態。地下の市場にはよく行くが、どうしても、あの建物には青森の気質というか品格というかが感じられない。
やっぱり、街づくりには「街のありたい姿」を象徴するものが必要で、それがどんなものなのかという、基本的なヴィジョンを描けないのでは、住んでいる人にとっても、訪れる人にとっても中途半端なイメージしか持たれない。
だからこそ、ここは色々な意味で素敵な建物だと思う。
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ローカルフードデザイナー/伝承料理研究家/復興庁「専門家派遣集中支援事業」登録専門家 地域食材・食文化をテーマにした商品開発や地域活性事業の企画・運営、取材、執筆、撮影、講演活動、地域メディア・ソーシャルメディア運営アドバイザー。人×食×地域の繋がりを強くする取組みをしています。プロフィールやお問い合わせは下のリンクから。
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