岩手県花巻市・マルカンデパート大食堂 謎の飲み物や、ナポリカツに巨大ソフトクリーム。大食堂がワンダーランドだった時代がうらやましい!

青森に来て以来、「お隣さんだし・・・いつかは行ってみたい。」と思いながらも、「いつか行くからいいか・・・お隣さんだし」になってしまったのが岩手県。
でも、ETC1,000円になったのをきっかけに、初めて訪問。そう、この恩恵を受けるのは、東京から北上したり南下したりする方々だけじゃない。
県内を走る電車の本数が少なく、弘前から青森への最終電車が22時前という、「中心都市同士を結ぶ路線なのに…」と、理解できない交通事情があるエリアの住民だって同じだ。
そんな思いが一気に爆発し、車を一気に走らせて向かった先は岩手県花巻市。
ここには岩手県唯一の空港があったり、宮沢賢治の生誕地だったり、プリン大福が名物の産直施設があったりするが、もしかすると地元の人にも県外の人にも一番有名かもしれないのが、このマルカンデパート。その知名度を高めているのが、この大食堂だ。

エレベーターで6Fに上がり、ドアが開いた瞬間に目に飛び込んでくるのは、レトロな食券売場の看板と、あまりに広すぎる店内。その席数はなんと560席。紀ノ國屋ホールの客席数より多いとは・・・

そんな大食堂だからメニュー数も圧巻の一言。デパートにある食堂のたいていは、どんな客層のニーズにも応えるべく、和・洋・中どのジャンルの料理も用意されているが、ここはその数が半端じゃない。一番上にあるメニューなんて、子供が見えるわけない。しかも、これが左右二つに分かれている。

メニューを吟味して、3種類の食券を購入したら席選び。実は、開店直後に入ったのでどの席を選んでもOKの状態。ゆえに妙に迷う・・・結局、窓際の明るい席に座ることに。

次々とお客さんが集まりだし、大きな空間を店員さんが行ったり来たりとなる。おじぃちゃんが食べた味を孫と一緒に楽しめる環境、そこに生まれる笑顔を眺めているだけで、自分も幸せになれる。
そんな中、最初の一品が運ばれてきた。

その名もドミニカンスカッシュ。見た目に妖しい色を放つ液体を一口飲んでみる。味は、「カルピス+炭酸水+イチゴシロップ」と思しきもの。でも、デパートの空気と調和した味。舞台設定が味に与える影響の大きさをを感じさせる一杯だ。

次に運ばれてきたのは、ナポリタンとトンカツが一緒になった「ナポリカツ」。デパートの揚げ物となると、あまり肉の厚さが期待できないという先入観が生まれがちだが、これは十分合格点な肉の厚さ。ジューシーなカツとケチャップがリードするナポリタンの味が組み合わさると、普段絶対に自宅で合わせない組み合わせだけに、妙に贅沢なことをしていると思ってしまう。
ちなみに、これで550円。きっとこの価格は大食堂のやさしさに違いない。

そして、この食堂名物のソフトクリーム。高さおよそ25センチ。箸で食べるという流儀に従って食べるが、周りのお客さんも同じように箸で食べている。妙な共有感が美味しさを高める理由は、何だろうか。
あまりにも満足度が高いデパートの大食堂。大森のダイシン百貨店と同じように、街を見守り続け、街と共に年を重ねてきたお店。だから、みんな安心して足を運びみんな笑顔になって帰っていく。
聞けば、青森にもそんな大食堂があったという。約16ヶ月前に青森に来た自分の記憶には全くないお店なのに、お店の思い出話を聞くと心から復活してほしいと思う。
自分が進めているこのプロジェクトも含めて、青森に住む方の心に根ざす料理や食文化だって、ヨソモノにとってみれば偉大なる存在。重要なのはその存在を維持することなのだが、色々な理由でそれが失われたりしているのは至極残念なこと。

お店を後にする時に見かけた親子の姿。ワンダーランドに訪れた子供がそのスケールに圧倒される姿を、青森でも見てみたい。

コメント
昔のダイシンファミリー食堂を思い出しますね~
(改装前は1フロア全部が食堂だったんです)
そしてソフトクリームは、
上海の“マルコポーロ”を思い出しますね~
最後の男の子、上段のメニューは見えてないだろうなぁ
ていうか、大人も見上げているし(笑)
Posted by: ロレンス | 2009年07月16日 09:47
takapuさん、青森の食堂といえば、協働社ビルの食堂を思い出します。畳敷きで、和食、ラーメン、洋食までなんでも揃っていました。こんな食堂はいつまでも残っていて欲しいですね。
Posted by: 一日一麺 | 2009年07月18日 00:51
【ロレンスさま】
どうして、カタカナ名前のデパートには、魅力的な食堂があるんでしょうかね。
ナポカツにしてもソフトクリームにしても、どストライクなアイテムでした。おそらく、子供からこのお店で食べていれば40代には全料理制覇できるんだろうなぁ・・・と(笑)。
Posted by: takapu | 2009年07月19日 18:08
【一日一麺さま】
噂の協働社食堂ですね。そういえば、アスパムのアイスフェアにも、畳敷きスペースが・・・なにやら、デジャヴュを感じます(笑)。
この食堂を復活させる動きってないんでしょうかね・・・今だからこそ、機能的な店じゃなくて人の賑わいがあるお店が欲しいものです。
Posted by: takapu | 2009年07月19日 18:12
おおおーーー!!
10段ソフトクリーム!
(つい数えちゃいました)
最後のひょろ~んと垂らした
前髪みたいのがお見事ですね。
よく落ちないなぁって不思議なんですけど・・・ 濃厚だから??
箸で食べるというのも新鮮ですねぇ。
やってみたい。。。
Posted by: 蓮花 | 2009年07月24日 09:53
【蓮花さま】
10段ソフトは、少し固めなのです。トロ~リとした、コルネットのソフトクリームとは別物と思ってOKです。
ただ、箸で食べ進めると、真ん中にしっかりと空洞ができていることが見えるんです。まるで、ナムコの「バベルの塔」のパッケージ写真ですな・・・(笑)。
Posted by: takapu | 2009年07月29日 21:30
見てはいけないものを見てしまいました。
ナポリカツ。。。食後にあのソフトクリーム!
すぐにでも、行ってみたいです。
昭和を彷彿させる食堂は、幼い頃家族で出かけた時の唯一の外食(贅沢)でした。
Posted by: 百恵 | 2009年08月18日 18:18
【百恵さま】
私の実家の最寄り駅にも、昔こんな感じの食堂がありました。陶器でできた車の上には、エビフライ、ハンバーグ、唐揚げ、旗つきのチキンライス・・・
私にとっても、大食堂は思い出であり贅沢な場所でした。当時、大人が食べるショウガ焼きの正体がわからず、気になっていたり・・・
Posted by: takapu | 2009年08月20日 12:46