表参道・Farmers Market@GYRE
7月のある日ある時、表参道へ。
夏の日差しがアスファルトに照り返し、青森の繁華街とは比べものにならない人の数に、時差ボケならぬ土地ボケみたいなものを感じてしまった自分は、キャットストリートを経由してとあるビルの近くにたどりつく。
すると、ビル地下への導線からパンの香り。暑さから逃れたい思いもあって、それに誘われビルの中へ。すると、エスカレーターに囲まれたスペースにいくつものテントを発見。
ジャイルというこのファッションビルで開催されたのは、農産物の直売市。まるで、都心に畑が現れたかのようにに、緑黄色野菜の色が鮮やかに輝いている。
陳列されているのは、基本的に顔が見える野菜達。一種類ごとに説明が書かれていたり、この野菜を使った漬け物が販売されていたりする。
大豆マニアと書かれている納豆を前に、販売されている商品を眺めていると、各テントでは、まるで都心であっても都心でないようなやりとりが、お客さんと生産・販売者の方との間で繰り広げられていた。
また、お店のシンボルマークも特長的。青森での色々なお店を見ていると、おそらく、「お客さんは素朴感を欲しがっているはず」という、売り側のイメージがあるからなのか、どことなく遊びが詰まったプレゼンテーションを展開することが、似合わないと特に地元が思っているのでは?なんて感じることがある。
でも、実直な商品にほんの少しでも遊び心が入っただけで、新しいお客さんと出会えることを知ってもらいたいと思う。
ちなみに、このイベントに出店していたある売り場の店員さん、話を伺うとなんと青森出身。いきいきとお客さんと接し、溌剌と商品のプレゼンテーションをしていたその表情は、ものすごく魅力的だった。
サボテン相談室のサボテンを前に、色々と考えさせられるマーケットだった。