青森県八戸市・サバの駅 北緯４０度、鯖料理の殿堂へようこそ。
これは水槽か水族館か、はたまた漁船か？ちょっと、近未来的に魚をイメージさせる外観のお店が一軒。ここは、八戸の中心市街地にある「みろく横丁」にあったお店、「サバの駅」。
元々、みろく横丁という横丁街には、インキュベーション機能があり、好評だったお店が横丁を「卒業」して、周辺に個店を出店するという流れがあり、横丁の隣にあるビルに出店したのが今年の５月。で、そんなお店に足を運んでサバ尽くしの夜会を開催することに。
醤油ダレで和えたお通しのたたきと納豆巻きをつまみながら、まずは、船凍銀サバ刺身を注文。
獲ったらすぐに船の上でマイナス40度に急凍するので、このネーミング。鮮度がしっかり維持されるのと生食向けじゃない鯖を生で食べられるという二重の喜びを、さっそく一切れ。口の中で脂が融解し、奥歯が動くごとに旨みと解け合う味になる。
そんな鯖の味を、一回りスケールアップさせたのが、この味噌〆め。味噌の味が染み渡った鯖から滑らかにとろける味は素晴らしいの一言。味噌に漬けることで魚の青臭さを残しすぎず、でも消しすぎず。この塩梅があってこその一品。
･･･と、頭上に目をやると、そこには鯖漁の際に使う網を巻き上げるローラーが、天井から顔をのぞかせていた。
鯖のタタキを口にすると、薬味の爽快感にリードされ脂や旨みが際だった味に飲めないクセに、日本酒が欲しくなってしまう。
そこに、芳ばしい香りと共に鯖のつくねが登場。このお店の名物に「鯖の串焼き」があるが、あちらが動ならこちらは静といった味。願わくば、一串につくねと鯖の切り身が交互に刺さった一品があれば、なおありがたし。
更に、鯖の棒寿司に衣を付けて、カラっと揚げた鯖棒寿司の天ぷら。とてつもなく脂と油がごはんに絡みまくっていると思いきや、シャリに効いたお酢の効果もあって、食べやすい一品に。
で、やっぱりこのお店では駅長の沢上氏の前で食べるのがおすすめ。素材に対する深い話を伺いながら食べると満足度が違う。
そして、最後は名物サバンド。ぱっと見は違和感を覚える組み合わせ。でも、この鯖とトマトの組み合わせは王道だ。ということで、夜会の第一部は終わり、第二部へと突入することに。ただ、この駅で食べ過ぎてしまった感もあるが･･･
takapu
ごはんフォトグラファー／Local-Fooddesign代表
食にまつわる各種コンテンツ制作（フォトグラファー、エディター、フードライター、インタビュー）、商品開発・リニューアル提案、PRツール・ロゴ制作などを手掛けます。
創業75年以上の老舗食堂を紹介するウェブサイト百年食堂の制作・運営もしています。
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