仙台・クリネックススタジアム宮城 「居心地のいい野球場は?」と聞かれたら、真っ先に浮かぶのはきっとここ。

08/08/2010東北,ひるたび・さんぽ

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プロ野球は、オールスターゲームも終わって既に後半戦突入。
セ・リーグは、巨人と阪神のマッチレースに、自分の贔屓チーム・中日が絡むという、
ここ数年の主流である3強による争いとなっている。
で、一方のパ・リーグは楽天を除く5球団が、
5ゲーム差の中に犇めく混戦となっている。
MLBの、"Hunt for octorber“のように、プレーオフシーズンに特化した楽しみ方は、
まださほど定着してないものの、
暑さが涼しさに移る中で、順位表の動向が気になるところ。
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で、そんな秋口に向かう時期ではなく、
夏の暑さを迎える前の話。
やってきたのは、仙台駅からバスで10分程度のとこにある、
クリネックススタジアム宮城。通称「Kスタ」。
緑が生い茂る宮城野原運動公園内にある球場だ。
もともと、1950年に生まれた宮城球場を、
改修に改修を重ねて使用しているので、
外壁や入場口から登る階段には古さが残っているものの、
どこか、温かみを感じる。
また、球場をぐるっと囲むように出店が出ていたり、
子供向けミニ列車が走っていたりと、
色々なイベントが行われているので、
極端に言えば球場に入らずとも楽しめる。
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試合開始15分ぐらい前に球場に入ると、
グラウンドでは、大勢のお客さんによるキャッチボールイベント。
その間に、たこ焼きとハイボールなんぞを買い込んで席に戻る。
本当は「こばやし」が出している選手プロデュース弁当を食べようと思ったものの、
あいにくの売り切れ。
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試合が始まれば、お客さんもヒートアップ。
メガホンを叩きながら、グラウンドの選手に声援を送る。
自分がイメージする結果に対する期待を満たしてもらうための声援ではなく、
結果を出すべく全力で取り組む選手が繰り広げる、
一つ一つのプレーに対する応援が多いのが、耳に心地よい。
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ラッキー7には、風船も上がる。
その風船の片づけとリサイクルが循環的に行われていたり、
試合終了後にはファンが足下のゴミ以外のゴミを片づけたりと、
球場のイメージがとても清潔で健康的に感じた。
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実は、前日まではこの試合を見るのを迷っていたのだが、
「そりゃぁ、行くべきだよ。」と背中を押してくれたのが、
青森生まれで仙台在住の知り合いの方。
牛タンを食べながらビールを飲みつつ、
「オレなんか、ひょいっと球場まで自転車で行っちゃうもんね」と、
話す姿が誇らしく、その身近な距離感がいいなぁと思った。

著者プロフィール

takapu

ごはんフォトグラファー/Local-Fooddesign代表
食にまつわる各種コンテンツ制作(フォトグラファー、エディター、フードライター、インタビュー)、商品開発・リニューアル提案、PRツール・ロゴ制作などを手掛けます。
創業75年以上の老舗食堂を紹介するウェブサイト百年食堂の制作・運営もしています。
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Posted by takapu