ひるたび・さんぽ

高松へ、徳島へ、瀬戸内へ。〜その5 ART SETOUCHI/犬島「精錬所」その1〜

投稿日:10/01/2012 更新日:

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四国二日目の朝。
住宅街や高松城跡を横目に走る「ことでん」に乗って、
高松フェリー乗り場に向かいます。
今回、四国に来た一番の理由は、
瀬戸内海に浮かぶ島々に点在する、アート作品を巡ること。
それは、とあるきっかけで知った「瀬戸内のアートがすごい!」
という話からでした。
2010年には瀬戸内海の島に点在するアート作品を巡るイベント、
「瀬戸内国際芸術祭」が開催され、
多くの方が瀬戸内海や島の隅々まで回遊することで、
様々な島の資源に触れて親しんだとのこと。
地域を訪れる動機としてのアートには、
青森だったら県立美術館や十和田の美術館、
あるいは町中に残る昔ながらの建物。
そして、心を奪われる雄大な自然がありますが、
考えてみると、こういった感じで舞台がデザインされたイベントは、
なかった気がします。
だから、自分はここを巡ることに強い関心を持ったんだろうと思います。
ただ、瀬戸内国際芸術祭というレーベルで開催されるのは、
オリンピックに近い感じの3年間隔。
ということで、2011年は芸術祭を含んだアート活動の総称である、
“ART SETOUCHI”というレーベルで、色々なイベントが開催されました。
そんなART SETOUCHIの舞台は、大小合わせて7つの島が中心。
なので、一番キモになるのはルート選びです。
というのは、島をつなぐフェリーは、
主要ルートでも1時間程度の間隔で運行されていて、
乗り過ごすと次は2、3時間後というのもざらにあること。
もちろん、その時間を使って色々な場所を巡ることも可能ですが、
2泊3日の日程(しかも、正味1日半)だと、
一つ一つの島をじっくり丁寧に回ることは不可能。
何より、宿に帰れない可能性もあります。
ということで、この日は、
高松→犬島→豊島→直島→高松という行程を、
狙いを絞って巡ることにしました。


***
朝一番に高松を発つカーフェリーのチケット売り場には、
既に行列ができていて、チケットを買った人はベストポジションを確保せんと、
乗り場に行列をなしています。
着岸したフェリーの階段を登って、
向かって右側の進行方向の席に座ったところで、いざ出航。
デッキに立てば、心地よい海風にあたりながらのパノラマビュー。
さっきまで近くにいた高松の高層ビルが、段々と小さくなるに連れて、
島々の姿が大きくなってきます。
これこそ、フェリーならではの醍醐味。
天然の迷路のような島々の間を先に進むほど、
いつも、パソコンの画面を見っぱなしの自分の眼が、
深い緑色に癒されていることに気がつきます。
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乗船時間は約50分、最初の停泊地となる直島に到着。
ここは瀬戸内アートの中心地。
安藤忠雄による地中美術館を始めとして、
瀬戸内海がアートエリアたる理由となる、ランドマークが点在する島です。
着岸の際にも、草間彌生さんの赤かぼちゃが出迎えてくれるので、
島内へ…と思うところですが、ここで小さなフェリーに乗り換えて、
豊島を経由して犬島に向かいます。
直島まで乗船していたカーフェリーは、
450人ぐらいが乗れるサイズだったのに対し、
こちらは30人ぐらいが定員の小さな船。
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当然、海面から立つ波しぶきがすぐ横に迫ってきます。
フェリー後方のイスに座っていたお客さんは、
「波しぶきに耐えきれない!」とばかりに、船内に退避してきました。
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大きい波や小さい波に揺られつつ、
ちょっと船を漕いでいたうちに犬島に到着。
港のすぐ横にあるチケットセンターを経由して、
海岸沿いを歩けば目的地の精錬所はもう目の前です。
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ゲートの先に広がっているのは、かつての銅製錬所。
約100年前まで稼働していた建物が再生され、
今の形で展示されています。
無数の煉瓦が敷き詰められた足下。
ですが、一歩一歩先に進むにつれて、
廃虚だったその姿が遺構という姿に生まれ変わったのだと、教えてくれます。
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少しだけ高台に移れば、
耐火煉瓦の塀が立ち並ぶ姿を見ることができ、
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かつて海に面した出荷場だったエリアの姿を、
俯瞰的に見下ろすことができます。
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そびえ立つ大煙突、あのあたりに進んでみましょう。

  • この記事を書いた人

takapu

ローカルフードデザイナー/伝承料理研究家 全国各地で地域食材・食文化のメディアとなる商品開発や商品リノベーションを始め、コンテンツ企画、取材記事の執筆・撮影、PRツール制作、漫画原作制作、講演、事業所の強みづくりコンサルティングを手がけています。 詳細プロフィールや、お仕事のお問い合わせは下のリンクからお願いいたします。

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