東池袋・UCHOUTEN 至福のディナーAセット

10/08/2012東京,練馬区/豊島区/板橋区,洋食,揚げ物,よるどき

UCHOUTEN-01
ある日の夜、
東池袋の駅から少し歩いて訪れたのは、
一軒の洋食店。
店内は、昭和の洋食屋さんスタイル。
厨房に見えるフライパンの数々や大きな鍋に、
味を期待してしまうものです。
メニューを見ると、ハンバーグやメンチカツなど
どれも食べたくなるものばかり。
でも、洋食屋さんで迷うのは楽しみの一つ。
この時間がたまらないのです。
結局、この日は前菜とメインそしてドリンクで構成される、
ディナーAセットを、ポークソテーをメインに据えて注文しました。
前菜に選んだのは、黒毛和牛の小さなメンチカツ。
揚げたてサクサクの衣をナイフで割ると、
閉じこめられていたお肉の香りが、
一気に広がります。
ジューシーなエキス、そして甘い脂。
ソース不要のシンプルな美味しさ。
小さなメンチカツはすぐに姿を消してしまいました。
次の一皿への期待が高まります。
UCHOUTEN-02
メインのポークソテー、この分厚さ。
以前、青森の「あんちゃん」という洋食屋さんで食べた、
ポークソテーの雄姿を思い出します。
一口頬張れば、笑うしかありません。
赤身の旨みや脂身の甘さが、
ほのかにニンニク香る甘辛ソースと絡んだ味は、
ごはんに合う日本的洋食の真骨頂。
大満足を上回る満足感に、笑顔と口の動きは止まらず、
つけ合わせのポテトグラタンの美味しさも相まって、
アツアツのうちに食べきってしまいました。
この美味しさにまた会いたい、すぐ会いたい。
気持ちは止まらず、一週間後再びお店に向かいました。


UCHOUTEN-03
この日も注文したのは、ディナーAセット。
前菜に選んだのは、シーフードクリームコロッケ。
サクサクの衣をナイフで割ると、
今度はベシャメルに包まれた蟹の香り。
クリームの美味しさに驚くしかありません。
自家製のタルタルソースだけでも、
おつまみになってしまう美味しさ。
前菜による最高のプロローグが、
気分を高めてくれます。
UCHOUTEN-04
そして、メインはポークジンジャー。
グシュグシュと噛む音が楽しく、
生姜がしっかり効いたソースと、
肉の旨みが絡む味がたまりません。
記憶に残る味を変に神格化してしまうと、
「いやぁ、まだちょっと間を置きたいなぁ…」と、
もったいない精神が働くせいか、
自分の中で通うペースを落としてしまうことがあります。
でも、ここは通い詰めてこそのお店。
行ってなんぼの至福の味です。

著者プロフィール

takapu

ごはんフォトグラファー/Local-Fooddesign代表
食にまつわる各種コンテンツ制作(フォトグラファー、エディター、フードライター、インタビュー)、商品開発・リニューアル提案、PRツール・ロゴ制作などを手掛けます。
創業75年以上の老舗食堂を紹介するウェブサイト百年食堂の制作・運営もしています。
Local-Fooddesign

Posted by takapu