虎の門・おみっちゃん 虎ノ門店 四日市トンテキ丼(700円)

01/07/2013東京,虎ノ門,和食

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虎ノ門界隈は、今も止まらぬ再開発に伴って
数年前から大きく様変わりしています。
ただ、それは大きなビルが建ったとかの話だけではなく、
一軒のお店が新しくオープンしたとかの話のほうが、
自分にとっては身近で大きな問題です。
いつの間にか本社が移転したTOTOのほど近く、
ビルの地下に向かう階段では、
ワンコイン丼が売られていました。
そのお店「おみっちゃん」は、
品川から鮮度のいいモツを仕入れているお店。
特に、モツ丼が昼間から食べられるありがたい存在ゆえ、
きつねやのある築地のように、
虎ノ門に少しずつ内臓文化を根付かせています。
ある日、そんなお店で食べたのは、四日市トンテキ丼。
厚い豚ロースに、ニンニクが効いたタレがしっかり絡んだ、
B-1グランプリでもお馴染みの、
あの味が食べたかったんです。
でも、出てきたその姿は別物でした。
トンテキというよりはステーキという感じの上品な姿、
ゴロゴロとしたニンニクの姿はなく、
代わりにお漬物。
確かに美味しいんです。
でも、旨い!とは違うのも事実。
料理名があって、想起されるイメージは、
カレー味みたいな料理だったら、これでいいのかもしれません。
期待しているのはカレー味の何かなので。
でも、四日市トンテキの冠で期待したものと違ったわけで。
いわゆるご当地グルメも、
以前に比べて商標取得が容易になり、
保護するべき対象になりました。
その功罪は色々ですが、
少なくとも、四日市トンテキの冠を付すなら、
これじゃない感が生まれてはいけないと思うのです。

著者プロフィール

takapu

ごはんフォトグラファー/Local-Fooddesign代表
食にまつわる各種コンテンツ制作(フォトグラファー、エディター、フードライター、インタビュー)、商品開発・リニューアル提案、PRツール・ロゴ制作などを手掛けます。
創業75年以上の老舗食堂を紹介するウェブサイト百年食堂の制作・運営もしています。
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Posted by takapu