岩手県盛岡市・俺っ家 陸前の粋

 

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俺っ家-01

東北楽天イーグルス、初めての日本一。

その原動力となった銀次選手の出身地は岩手県の普代村。
岩手県の北部太平洋沿岸にあり、今もなお、震災の影響が残ります。
そこから南に約170キロ。奇跡の一本松がシンボルとなっている陸前高田市。
震災前、そこで居酒屋を営んでいたお店は今、盛岡の一角で居酒屋を営んでいます。

午後7時前にお店に伺うと、店内はもう活気で包まれていました。
お通しがなんと大きなアジフライ、パワフルなお出迎えに驚きつつ、
運ばれてきた木桶を一目見た瞬間、驚きは衝撃へと昇華しました。

まぐろや海老、イカにタコにかんぱちにホタテにホッキ貝。
クジラやサンマの刺身まで揃ったオールスター。
更に、サンマの背面には、まるで岩陰に潜んでいるかのごとく大量のウニも。
これはもう桶盛りならぬ、陸前盛りといった感じです。

甘いとかプルプルとか脂が溶けるとか、
一つ一つの魚に対して色々な形容詞がハマるのですが、
やっぱり「旨い!」の一言に尽きます。 

俺っ家-02

そして、お店の名物が紅葉漬。
福島にも紅葉漬という鮭料理がありますが、
それは生鮭と麹を混ぜて漬け込んだ保存食。

岩手で作られる紅葉漬は、
醤油や日本酒を混ぜ合わせたタレに、
鮭とイクラを漬け込んだ、いわば親子漬け。

プルプルの鮭の脂とプチッと弾けるイクラが絡み、
浜千鳥や濁り酒「雪ん子」が止まりません。
もちろん、アツアツのご飯があればてんこ盛り間違いなしです。 

俺っ家-03

あとはシシャモを焼いてもらって、お腹いっぱい。

プロ野球シーズンは終了しましたが、
みちのくの味覚が美味しくなるのは、これからが本番。

イーグルスを支えるファンが熱心にスタジアムに通うごとく、
首都圏からも全国からも、陸前の粋を感じさせるこんなお店に、
もっと熱く通いたいものです。

ローカルフードデザイナー/伝承料理研究家
全国各地の伝承料理を中心とした、食材・食文化の魅力を伝えるコンテンツ制作や商品開発を通じて、人と地域の関係を深める食卓づくりをデザインしています。ウェブサイト「ホットサンドカフェ バウルー」「貝の王国 隠岐の島」や「百年食堂」も運営中。著作は「男と女のホットサンド」(フードユニット『やくみ』名義共著・グラフィック社)。詳しいプロフィールは下のリンクから。
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