青森県青森市・千成 雲の啜り初め。

 

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千成-01
善知鳥神社でお参りをした帰り道、
ちょうど小腹が空いてくるタイミングだったのですが、
都内と違って元旦から開いているお店は、
あまり多くありません。
なので、お店選びをしつつ、
青森駅の方に向かって歩いていたのです。
すると、見覚えのある赤い看板が輝いてました。
青森に住んでいた時、よくお世話になっていた千成。
新年早々、うれしいコトが続きます。
久しぶりにガラっと戸を開ければ、おかみさんから
「今日は鍋焼きうどんと中華そばだけしかできないんですけど、よろしいでしょうか?」
という一言。
でも、お目当てはまさに中華そば。それで十分でした。


千成-02
注文したのは、ワンタンメン。
いつもは塩ワンタンメンで決まりなのですが、
今日は醤油味で。
スープは鰹に煮干しに昆布に、醤油ダレの端麗系。
シンプルな旨味のかけ算に、
ふわっと加わる醤油と海苔の香りが、
優しく抱きしめるように身体を温めます。
そんなスープは細麺をコーティングし、
啜るごとに滝を登るように口の中へ。
クセなく毎日食べても飽きない系の美味しさに、
余分なものは要りません。
千成-03
そして、主役のワンタン。
スープに浮かぶその姿は、
まるでむつ湾上空を泳ぐ雲のよう。
レンゲで掬って口に運べば、
ちゅるんという擬音が具現化したような滑らかな舌触り。
スープの中からワンタンを追いかけて、
舌触りを楽しみつつ、でも最後の1つを食べるのが心惜しく。
こんなにも後ろ髪を引くワンタンメンも珍しいものです。
スープをほとんど飲み干したところで、
お店には次々とお客さんの姿。
きっと、このお店に来るまでの道のりも、
一種の参道なんでしょう。

ローカルフードデザイナー/伝承料理研究家/復興庁「専門家派遣集中支援事業」登録専門家 地域食材・食文化をテーマにした商品開発や地域活性事業の企画・運営、取材、執筆、撮影、講演活動、地域メディア・ソーシャルメディア運営アドバイザー。人×食×地域の繋がりを強くする取組みをしています。プロフィールやお問い合わせは下のリンクから。
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コメント一覧

  1. 百恵 より:

    青森におかえりなさい。
    そして初詣の後はやっぱりラーメンでしょ(笑)
    千成のワンタンは透通るほど薄さで、その柔らかなのど越しは冷えた身体に染み渡ったのではないですか?
     
    まさに「雲呑」と書く訳ですよね!

  2. takapu より:

    【百恵さま】
    やっぱり、初詣の後はラーメンなんですね。
    喉越しという言葉で表すには、あまりにも滑らかに通り過ぎていき、身体に染み渡ったというよりも、かまくらのようにじんわりとやさしく包んでくれるような感じでした。
    やっぱり、雲を呑むですよね。

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