江古田・山東餃子本舗 羽根を広げて

 

Pocket
LINEで送る

広東餃子本舗-01
餃子と一緒に過ごしたい夜がある。
呼吸を忘れて焼きたてアツアツを頬張って、
ビールの苦味で口の脂を拭う。
もちろん、餃子自体の美味しさもあるのですが、
一心不乱になっている瞬間が楽しい。
全身が餃子を欲したそんな夜、
江古田の駅から少し離れたこのお店に向かってました。
前から「餃子の羽根が尋常じゃなく大きい」という話を聞いていて、
それを見たいがため、というのもありましたが。
カウンター席に座って、メニューの端から端まで目を通せば、
もちろん最初に目に入るのは餃子の文字。
焼か水かの悩みがありつつも、気持ちは前者です。
で、そこにチャーハンを合わせてみました。
もちろん、ベーシックなやつです。
広東餃子本舗-02
チャーシューに卵にネギ。
至って単純、とにかくシンプル。
ごちゃつくことなく、旨さの一発回答。
レンゲを進めつつ、奥のテーブル席で注文した料理が作られる、
中華鍋のアクションを見ていると、
メニューを見直して、あれだろうこれだろうと考える。
次への宿題がいつの間にか溜まっていきます。
で、その間に餃子が鍋に置かれ、蒸し焼きしたところに、
粉が溶かれた羽根の元が餃子鍋に注がれ、
しばし待ったらできあがり。
問題は盛り付け。
間違いなくお皿からはみ出だすサイズ、
さて、どのぐらいはみ出るか…って、そんな角度で盛るんですか…?


広東餃子本舗-03
「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花。」
江戸時代に生まれた美の例えことわざですが、
淡く焼き色をまとったこの一皿は、
「立てば餃子座れば餃子歩く姿は焼餃子。」
そんな感じのルックスです。
箸で皮だけを食べれば、
パリパリとした食感は、単品のおつまみ気分。
本体を頬張れば、白菜と豚肉とニラのシンプルな餡のエキスが、
じゅわっと溢れ、思いのほかモッチリした皮と口の中で馴染めば、
数十秒前の食感とは真逆な料理に変化します。
一人前5個なのですが、
十二分にお腹いっぱいになるのは、
皮のせいかはたまたチャーハンのせいか。
それを確かめるためだったり、
酢豚とかのベタ系中華料理を食べるためだったり。
こういう街場の中華屋さんには、
やっぱり一心不乱になる要素がギッシリ詰まってます。

ローカルフードデザイナー/伝承料理研究家/復興庁「専門家派遣集中支援事業」登録専門家
地域食材・食文化をテーマにした商品開発や地域活性事業の企画・運営、取材、執筆、撮影、講演活動、地域メディア・ソーシャルメディア運営アドバイザー。人×食×地域の繋がりを強くする取組みをしています。詳しいプロフィールは下のリンクから。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • follow us in feedly

この記事へのコメントはこちら

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。
また、* が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。

内容に問題なければ、下記の「コメント送信」ボタンを押してください。