大宮駅・ふくのしま 豚の醍醐味弁当(1,100円)

 

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ふくのしま豚の醍醐味弁当-01
高松駅の高松駅弁や八戸のニュー八といった、
駅弁の調製元が無くなってしまう。
最近そういった残念な報が増えています。
今は、駅で買って電車の中で食べるよりも、
販路が百貨店やスーパーにシフトしたり。
駅で売られることがメインだった商品が、
その情緒的なイメージと実は豊富な機能性をひっさげて、
駅以外の場所で売られることが多くなっています。
そして、先の報にように地方の調製元が少なくなると、
大量調製が可能となる特定調製元の独占状態になり、
種類が少なくなることもあって、
逞しく個性的な駅弁に触れる機会が減る。
ということにもなりえます。
そんな駅弁を取り巻く環境の中で、
ある日大宮駅で見かけたのがこの駅弁。
形状としては珍しい横長スタイル。
金色に輝く箱には福島のブランド豚である、
麗山高原豚(はやまこうげんとん)の美味しさが、
5種類の調理法で楽しめるという特長が、
写真で紹介されています。


ふくのしま豚の醍醐味弁当-02
始発駅は炙りベーコン。
いきなりの奇手ですが、塩味の効いたベーコンとごはんの
不思議な相性が楽しめます。
次の停車駅は豚味噌そぼろ。
塩から味噌へのシフトなので、
エキスと味噌のコクを、
ごはんに馴染ませていただきましょう。
折り返し地点の駅は豚炙り焼き。
ボリューム系です。赤い糸唐辛子のアイキャッチに導かれて箸を伸ばせば、
ごはんもさることながら、
ビールが欲しくなる味が広がります。
そういえば、ベーコンと炙り焼きには、
大葉が添えられているのですが、
脂が強い系に対して口を洗うといった感じでしょうか。
結構効きます。
もうすぐゴールな4つめの駅は豚の角煮。
しっかり目が続き、段々とお腹も満たされてきます。
そして、終点は豚しぐれ。
一番ごはん向けな作りになっていて、
肉が続いた流れで入るごぼうの食感も効いてます。
このお弁当に感じた一番の特長は、
ごはんというよりおつまみ向けの味なので、
色々なパターンで楽しめること。
例えば、蓋に5種類のおかずを少しずつ移して、
食後にお酒のアテとして楽しめたりもします。
食べる側に色々な食べ方を想像をさせる駅弁。
自分が駅弁をプロデュースするときも
そこは意識するポイントです。
豚の美味しさを色々な角度で知ってもらうこのお弁当、
幕の内弁当系、牛系、海鮮系に飽きたなら、
こういった切り口に一層の新鮮さを感じるものです。

ローカルフードデザイナー/伝承料理研究家
全国各地の伝承料理を中心とした、食材・食文化の魅力を伝えるコンテンツ制作や商品開発を通じて、人と地域の関係を深める食卓づくりをデザインしています。ウェブサイト「ホットサンドカフェ バウルー」「貝の王国 隠岐の島」や「百年食堂」も運営中。著作は「男と女のホットサンド」(フードユニット『やくみ』名義共著・グラフィック社)。詳しいプロフィールは下のリンクから。
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