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銀座・花大根 伊勢うどんと牛すじ煮込み(800円)

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花大根-01
最近、東京でも地方の伝統料理を、
メニューの目玉に据えるお店が増えてきてますが、
料理の特長を掴みきれてなく、
結果として単に名前を使っただけ的な料理
(自分は「ビジネス伝統料理」と呼んでます。)
というものも増えているように感じます。
そうなってしまうと、
東京生まれ東京育ちな人にとってみれば、
その料理を食べた際の印象が基準になってしまい、
地方に行った際にギャップが生じ、
(基本的に地方で食べれば、上方修正されることが多いのが幸いですが)
その地域出身の方にしてみれば、「本当の味じゃない」とジャッジされてしまう。
対象となる料理に欠かせない特長を理解した上で、
あえて新味を追加して創作するのであれば、
受け継がれるメッセージは多くの方に届くのですが、
それがないとメッセージは届かない。
自分が知っている地域の料理で、
そういうものが出されているのを知ると、
一層の悩ましさを感じます。
ところで、ある日のお昼のこと。
数年ぶりに伊勢うどんを食べに銀座へ。
前は、池尾という名前の伊勢うどん専門店でしたが、
今は地下の花大根で伊勢うどんを食べることができます。
もちろん、注文したのは伊勢うどん。
副菜が野菜か牛すじ煮込みの二択だったので、
牛すじのほうで注文しました。


花大根-02
主役よりも、副菜のボリュームに驚いてしまったのですが、
大きな器に目を移せば、タレが底に沈んだ太いうどんがたっぷり。
花大根-03
そこに、温泉たまごが添えられているので、
底にたまったタレと一緒に混ぜると、
うどんに絡むタレの味はマイルド系に。
ふわふわの口当たりが心地よく、
啜るというより運ぶといった塩梅で、
胃の中にゆっくりと降りていく。そんな感じです。
で、ふわふわの後は、
しっかりした食感の牛すじ煮込み。
こちらは味が濃いめに入っているのですが、
伊勢うどんとの相性がよく、
交互交互に食べれば、気分は伊勢うどん定食な感じです。
ヘビーにお腹いっぱいというよりは、
男性的には腹八分。そんな感じの胃心地でお店を後にしようと思ったら、
「今お使いになった箸をお持ち帰りいただけます。」
大好きだったこのサービス。
当時は青いお箸だったのですが、
コレクションに黒い箸が加わりました。
でも、何よりも伊勢うどんの美味しさと特長が、
10年前から今も変わらず東京で提供されていることに、
嬉しさを感じたのでした。

  • この記事を書いた人

takapu

ローカルフードデザイナー/伝承料理研究家 食や旅をテーマにした商品開発や既成品リノベーションを始め、コンテンツ企画、取材・執筆・撮影、PRツール制作、漫画原作、講演、事業所の強みづくりコンサルティングを手がけています。 詳しいプロフィールはお仕事に関するお問い合わせは、下のリンクからお願いいたします。

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