宮城県気仙沼市・海と共に。

 

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気仙沼へ-01
もう数えきれないほど、東北新幹線に乗っていますが、
まだ降りたことがない駅のほうが多いものです。
ある日、初めて降りた一ノ関駅。
ホームから階段を降りて新幹線改札を通過し、
駅弁売り場を横目に急ぎ足で向かった先は、
大船渡線のホーム。
2両編成の座席はほぼ満席で、
網棚に小さめのキャリーケースを乗せたところで、
ゆっくりと動き出しました。
純粋な緑に染まった森や川に囲まれた車窓と、
初めて見る駅名が書かれたワンマン車両の掲示板。
車掌さんが口にする読み方にへぇと感心しながら、
車両に揺られる時間。
・・・ですが、この日は天候が安定せず、空は厚い雲に覆われたまま。
時に窓ガラスをシャワーのような強い雨が叩き、
時に強い雷鳴が柔らかなレールノイズを遮ります。
気仙沼へ-02
結局、河川増水のため列車は立ち止まり、
千厩(せんまや)のホームを出発してすぐのところで停車し、運転は取り止め。
バスに乗り換えて移動することに。
そういう時に限って、雲よりも青空の面積が大きくなるものです。
気仙沼へ-03
考えてみれば、電車とバスの車窓の両方を経験できるなんて、
めったにない機会。さっき走るはずだったレールを横目にしながら、
気仙沼の駅に向かいます。


気仙沼へ-04
屋根に描かれたペイントや、
駅名のサインを見ると、やっぱり海の街だなぁと。
気仙沼へ-05
駅前で出迎えるのはピカチュウ。
そういえば、大船渡線はポケモントレインを走らせていたり、
縁の深い地だったりします。
気仙沼へ-06
ここから向かったのは宿泊先のホテル一景閣
創業1916年の老舗ですが、
震災によって2階部分まで津波の被害に遭遇しました。
2012年に仮営業を開始し、復興関係者の宿泊を受け入れつつ、
今の姿でリニューアルオープンをしたのは去年の3月。
中に入ると、ロビーには大きなギャラリーがあって、
ホテル創業時からの美術品コレクションや、
気仙沼の歴史を物語る展示があったり。
気仙沼へ-07
それを一つずつ眺めながら、
ホテル名物のスムージーをいただいたのですが、
生果実を使ってジューサーで丁寧に作られた味は驚きのクオリティ。
お風呂上がりに飲むイメージをしてみれば、
これ目当てでまた泊まりたいぐらいのものです。
気仙沼へ-08
そんなホテルには展望ラウンジも。
巨大な魚市場を中心に気仙沼湾を一望できます。
気仙沼へ-09
でも、ホテルの周辺は嵩上げ工事の真っ最中。
ひっきり無しに土を運ぶトラックが出入りし、
少しずつ生活の土台が再構築されている。
それが今のフェーズなんです。
この後、ホテルから市街地に向かい、
気仙沼に住む大切な友人と会って会話をすると、
この地に生活の根を下ろしたことの強い意志を、
母となってすぐの優しい瞳越しにヒシヒシと感じました。
東京に住んでいたころよりも強くなったんだなぁと、
そんな彼女を自分は尊敬するしかありません。

ローカルフードデザイナー/伝承料理研究家/復興庁「専門家派遣集中支援事業」登録専門家
地域食材・食文化をテーマにした商品開発や地域活性事業の企画・運営、取材、執筆、撮影、講演活動、地域メディア・ソーシャルメディア運営アドバイザー。人×食×地域の繋がりを強くする取組みをしています。詳しいプロフィールは下のリンクから。
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