日本橋・たいめいけんらーめんコーナー ラーメン(750円)

   2016/08/31

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たいめいけんらーめんコーナー-01
ある日の午後、たいめいけんの正面にできていた行列を避けんばかりに、一本横の路地に入ります。お目当てはこのカウンター。
4人が立てば満席になってしまうここは、麺の看板や懐かし系のフォントのとおり、ラーメン(とカレーライス)の専門カウンターなんです。
食券機を見れば味噌やチャーシューの文字もありますが、やはりここは、修飾語がつかないラーメンのボタンを押します。

カウンターの目の前に広がる厨房。目の前で大きな寸胴に入った野菜や肉がたっぷり入ったブイヨンを掬い、醤油ダレと合わせてスープを作る姿。
麺を器に入れてネギやチャーシューにメンマといった、昭和的ラーメンのレギュラートッピングが飾られる姿。
あるいはその先に見えるコンロでオムライス用のチキンライスを作る姿。
様々な調理過程を見ながら待つ時間は楽しいものです。

たいめいけんらーめんコーナー-02
澄んだ色のスープに浮かぶ赤いチャーシュー。
最強のアイキャッチに目を奪われつつスープを一口飲めば、あっさりした口当たりから持続するコクと醤油の甘さ。
油断しているとスープばかりが減っていくのは、具が麺のスープ料理なんだと無意識に感じているからなのかもしれません。

でも、麺を啜ってチャーシューを頬張ってメンマを食べると、やっぱりラーメンなんです。
薄化粧の中に凝縮された美味しさは、ラーメン屋さんや中華料理店のそれと比べると独特で、青い縁の器に凝縮されているのは洋食屋さんの技術。

きっと、代用品のない味ってこういうものなんだと思います。

ローカルフードデザイナー/伝承料理研究家
全国各地の伝承料理を中心とした、食材・食文化の魅力を伝えるコンテンツ制作や商品開発を通じて、人と地域の関係を深める食卓づくりをデザインしています。ウェブサイト「ホットサンドカフェ バウルー」「貝の王国 隠岐の島」や「百年食堂」も運営中。著作は「男と女のホットサンド」(フードユニット『やくみ』名義共著・グラフィック社)。詳しいプロフィールは下のリンクから。
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