上野広小路・井泉本店 蟹と胡瓜のサラダとカツ丼

   2015/01/17

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井泉本店-01
最近、都内の移動手段が電車からロードバイクにシフトしつつありますが、メリットの一つは行き先でたくさん食べても後が怖くないということ。揚げ物だって怖くありません。

ということで、上野御徒町界隈に来たので井泉の本店へ。デパ地下でここのお弁当を買って食べたことはあるものの、本店は初めてです。

店内への出入口は二つあるのですが、左の扉から入って右の出入口からお店を後にするのが正しい作法。

その先には厨房を囲むカウンター席と椅子に座って待つお客さんの姿。ちょっと待つかなぁ…と思ったのですが、奥の座敷に案内されると回転の良さの理由に納得です。

当然ここはトンカツ定食にしようと心に決めていたのですが、メニューを見て少し心惹かれたのがカツ丼の文字。揚げたてサクサクかサクサクと卵のハーモニーか。悩んだ末に後者に決定です。

井泉本店-02
主役の登場を前に、運ばれてきたのは蟹と胡瓜のサラダ。薄切りの断面から瑞々しさが垣間見え、そこに蟹とマヨネーズベースのソースがたっぷり絡まっています。

初冬の山のような白と緑のコントラストを崩すように箸を伸ばせば、シャキシャキの歯ざわりと青い香り。そこに蟹の甘さがフワッと広がって、ソースの塩加減がほんのり全体をまとめてくれます。

これは止まらないタイプのサラダ。主役が来る前に危機一髪です。

井泉本店-03
そこに間一髪でカツ丼の登場。重箱に入っているのですが名前はカツ丼。そして、ネギがタマネギではなく長ネギなのもポイントです。

煮汁を思う存分吸った衣と卵の甘さにリードされて、ボリューミーな豚肉が口に飛び込めば、申し分ない食べ応え。ごはんとの相性を更に高めるのは、薬味的に効いている長ネギの存在。

止まることなく箸が進むのですが、かっこむというよりは一口のスピードが早まっている。そう感じたのはお重だからかもしれません。

お会計を済ませたら、作法に従って右の出入口から。でも、もう一度厨房で揚げたてトンカツの姿を見たかったなぁ…と。まぁ、そうなればまたロードバイクを走らせればいいだけなんですけどね。

ローカルフードデザイナー/伝承料理研究家
全国各地の伝承料理を中心とした、食材・食文化の魅力を伝えるコンテンツ制作や商品開発を通じて、人と地域の関係を深める食卓づくりをデザインしています。ウェブサイト「ホットサンドカフェ バウルー」「貝の王国 隠岐の島」や「百年食堂」も運営中。著作は「男と女のホットサンド」(フードユニット『やくみ』名義共著・グラフィック社)。詳しいプロフィールは下のリンクから。
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