青森県弘前市・大学いも観をガラッと変えてくれる「山田商店」の大学いも。

   2016/04/30

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山菜、三忠食堂の津軽そば、開雲堂のつともち…春の訪れを告げる食材や料理が数多い弘前ですが、逆に春が訪れれば、この黄色い看板とはしばしのお別れとなります。

9月に始まりさくらまつりが始まる頃までの間に、中土手町を彩る大学いもの文字。この誘いを断る理由はありません。

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たっぷり積まれたサツマイモのダンボールに囲まれた店頭を包み込む、揚げたて熱々のサツマイモの香り。ここに立っているだけでも、幸せな気分にさせてくれます。

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よく見る大学いもとの一番大きな違いは色。黒砂糖と水飴でコーティングされた濃い茶に対してこちらは白。飴色に揚がったさつまいもに白砂糖をまぶせば、熱で少しずつ透明な膜へと変化していきます。うっすらと雪化粧を施したかのようなこの色合いは、自分の大学いも観を変えてくれました。

販売単位は100グラム。でも最低200グラムはいきたいところ。いつも少しだけおまけしてくれるのも嬉しいポイントです。

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包装紙を解くとお目見えする、素朴で力強いデザインのビニール袋。プリントTシャツのデザインにしてもいけそうです。

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さっきまで、さつまいもの熱を受け止めて透明になっていた白砂糖も、冬場の空気に当たれば少しずつまっ白に固まっていきます。

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サックリと軽快な口当たりの砂糖と、ほっこりしたさつまいもの食感。やさしく広がるほのかな甘さが、砂糖の口溶けで少しずつ増していく感覚。熱々で食べるのと少し冷ましたものとで、違った表情を見せてくれるのが面白いんです。

これは冬場だからこそのおいしさ。しばらく会えなくなるのも仕方がありません。ただ、逆に考えると厳しい北国の冬の訪れを、楽しみに思わせてくれる存在だからこそ、愛おしさも増すというものです。

ローカルフードデザイナー/伝承料理研究家/復興庁「専門家派遣集中支援事業」登録専門家
地域食材・食文化をテーマにした商品開発や地域活性事業の企画・運営、取材、執筆、撮影、講演活動、地域メディア・ソーシャルメディア運営アドバイザー。人×食×地域の繋がりを強くする取組みをしています。詳しいプロフィールは下のリンクから。
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