銀座・三州屋で夜のアジフライ定食

   2016/08/16

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三州屋-01
前に暖簾をくぐったのはカキフライの時期だったかなぁ…そんなことを思い出すのが難しいぐらいに久しぶりの三州屋。いつもは昼に通っていた店に夜の時間帯に訪れると、別のお店に来たかのような緊張感を覚えるものです。

2人で訪れる時にはカウンター席が丁度いいのですが生憎の満席。テーブル席に向かい合って短冊メニューを眺めます。

刺し身や揚げ物、あるいは肉豆腐などの一品料理に食指を伸ばしたいところですが、昼休みの一時間を口福で満たしてくれる定食類が、夜でもプラス50円で注文できるのもうれしいところ。せっかく運んできてもらったお通しのあら煮ですが、「お酒は飲まれないんですね?」という言葉と共に、目の前からすーっと姿を消してしまいました。

しばし待って運ばれてきたアジフライ定食。しっぽがついた開きスタイルではなく、三枚おろしのフライが3枚。白い皿の過半数を占めるきつね色に染まった大ぶりの身。箸で持ち上げれば「よし!」と心が踊るその重さ。

口元に運べばサクッと存在感のある衣と、ぎゅっと身の締まった歯ざわりとのメリハリ。溢れる磯の香りと揚げ油の香りを帯びたアジの脂と旨みを頬張りながら、ご飯は進みナメコ汁も進む。

一日の疲れを癒やす宴席と、昼間の感覚が一つのテーブルで展開するカオス感。やっぱり、この雰囲気こそ三州屋です。

ローカルフードデザイナー/伝承料理研究家
全国各地の伝承料理を中心とした、食材・食文化の魅力を伝えるコンテンツ制作や商品開発を通じて、人と地域の関係を深める食卓づくりをデザインしています。ウェブサイト「ホットサンドカフェ バウルー」「貝の王国 隠岐の島」や「百年食堂」も運営中。著作は「男と女のホットサンド」(フードユニット『やくみ』名義共著・グラフィック社)。詳しいプロフィールは下のリンクから。
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