【兵庫県神戸市】『グリル一平 三宮店』のマカロニ・イタリアンは、下町洋食の教科書的な一品!

 

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グリル一平-01

湯気立ちのぼる黒い鉄板、食欲を掻き立てるトマトの香り。

町の洋食店の良き部分が全て詰まったマカロニ・イタリアン、10年前に新開地の本店で食べて以来、また会える日が来ることを楽しみにしていました。

そして10年ぶりの神戸、三宮の駅に到着したのは夜8時前。本店の営業時間に間に合わないかも!?という不安を消してくれたのは、4代目が腕を振るう三宮店の存在でした。

重いリュックを背負って店に駆け込めば、ガラスの自動ドアにかかっていた札には『営業中』の文字。安堵の気持ちでガラス戸の先に入れば、心地よく冷房が効いた広い店内と、敷居の低いオープンスペース感のある厨房からの「いらっしゃいませ!」の声。

カウンター席でメニューを見て、もちろん探したのはマカロニイタリアンの文字。発見と共に即注文。「ビーフカツやオムライスも一緒に頼めばよかった」と思いつつ、この一品と心を決めていました。

グリル一平-02

ジュージューと静かにゆっくりと焦げる音を放つ黒い鉄板。トマトソースが一本一本にしっかり絡んだマカロニも、センターに生タマゴが鎮座する姿も健在。変わらないで欲しいと思った良さが、本当に変わらないでいてくれたことに嬉しさを隠せません。

グリル一平-03

最初の一口は一本のマカロニから。歯に触れればムニュッと柔らかい食感が生まれ、心地よさと共に口の中はトマトソースの酸味で包まれます。

薄くスライスされた玉ねぎと、きめ細かく小さめの肉団子のようなミート、そしてマッシュルームと一緒に口の中で咀嚼すれば、おいしさは立体的に。そして、その味を深くしているのは、もちろん秘伝のドミグラスソースです。

で、次のポイントは、「いつ生タマゴを崩すか?」これに尽きます。

まだ熱が通る前に少し崩してマカロニに絡めれば唇を滑らかに駆け抜け、食べているうちに鉄板の中で熱されるタマゴの、白身と黄身を絡めると、新しい弾力が加わった新味に。この料理のアクセントは、やっぱりタマゴ。これがないと!という感じです。

グリル一平-04

最後の一本を食べ終えて、お皿が真っ黒になった瞬間。あぁ…食べちゃったなぁと寂しさが膨らむ中で、次に食べた時の感動の大きさに思いを馳せます。

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お店の看板を内から照らす灯りも落ちて、自動ドアにかかる文字は『準備中』に。

寂しさを忘れるためにはまた来るのが一番早いものの、変な話ですがこの寂しさに少しだけ浸ってみるのもいいかもと。次の出会いも同じようなコンディションで臨みたいから。もちろん、10年なんて長すぎるのですが…

ローカルフードデザイナー/伝承料理研究家/復興庁「専門家派遣集中支援事業」登録専門家
地域食材・食文化をテーマにした商品開発や地域活性事業の企画・運営、取材、執筆、撮影、講演活動、地域メディア・ソーシャルメディア運営アドバイザー。人×食×地域の繋がりを強くする取組みをしています。詳しいプロフィールは下のリンクから。
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