【埼玉県さいたま市】与野のつけ麺屋さん『R&B』を行きつけの店と決めたのは、無意識の第一印象でした。

   2017/09/16

Pocket
LINEで送る

R&B-01

2年に一度のペースで引越しをしている自分ですが、新天地で欠かせないのが、行きつけとなるラーメン屋さんを探すこと。

空腹になった胃袋を旨いスープと、たっぷりの麺を啜って胃袋を満たす。毎日じゃないのですが、一ヶ月に一度は絶対に行きたい。そう思えるお店が自分の生活に欠かせません。

与野駅から徒歩2分、遠目に見えるつけ麺の看板と、黒看板に赤字で書かれたR&Bの屋号。さいたま市に住んでいる自分にとって、今一番の行きつけはこのお店です。

お店に入って左側に姿を現すのは、食券機と大きなメニュー立て黒板。そこには看板メニューのつけ麺が数種類。他にも中華そば、まぜそば、そして季節限定メニュー。豊富に揃うラインナップにボタンを押す指が迷うのは仕方がありません。

R&B-02

基本のつけ麺。ビルドアップされた麺はほんのりと茶色に染まり、つけ汁には丸鶏、鶏ガラ、豚骨、そして魚介スープを丁寧にブレンド。ここに角切りチャーシューやメンマが沈んでいます。麺をクミクミと噛めば小麦と魚の香りが広がり、トロリと滑らかでまろやかな旨味との組み合わせがたまりません。

つけ麺たるもの、ネギのようなスタンダードの薬味を絡めて啜るときのおいしさが一番大切と考えているのですが、奇をてらうことのない丁寧な作りに共感を覚えます。

R&B-04

そして、目に鮮やかなまぜそば。チャーシュー、メンマ、魚粉、フライドガーリック…たっぷりの麺に並ぶ具のレイアウトには一切のごちゃつきがなく、ど真ん中で輝くタマゴの黄身を中心に広がる姿がフォトジェニックです。

丼の底から濃厚に魚の旨味が効いたタレを混ぜ合わせて啜れば、麺の弾力と一緒に具の食感が組み合わさって、一口とて同じ食感がないのが面白いところ。

それをマイルドに整えるのがタマゴの黄身。更に後半戦で赤いレンゲに入ったタルタルソースを組み合わせると、重厚な味の中にコクと不思議なさっぱり感が生まれます。

R&B-05

そんなお店の限定メニューは色々。例えば、冬場限定だった担々麺。一口で広がるのは濃厚な白胡麻のコク、丁寧に炒められた肉味噌の旨味と辛さの変化が楽しく、寒さも手伝ってかスープを飲む手が止まりません。

この味を一層膨らませる足し算は山椒油。爽やかな辛さと香りが重厚でまろやかな辛さと混ざりあえば、身体はすぐに次の一口を欲します。 で、一滴残さずスープを飲み干すことに。思えば、これがこのお店との出会いでした。

R&B-03

こちらは5月に食べたスパイスカレーつけ麺。トマトの酸味と香りが効いたつけ汁の中には、定番の具がゴロゴロと。メンマとカレー味の相性っていいもんだなぁ…と教えてくれます。

夏を迎える前の心地よい暑さの中、つけ汁に現金で追加できるライスを投入して、粉チーズをまぶして…なんて思いつつ、結局そのまま飲み干してしまったことに驚かされます。シャキシャキの玉ねぎって、こういうときに強く存在感を放つものですね。

R&B-06

で、ようやく9月の声を聞いて、3つ目の定番・中華そばを注文。

鶏や豚の動物系の旨味の下で、煮干しなどの魚が大量に回遊しているような旨味が土台になっているスープ。この中で四角い中太麺がゆったり泳いでいるので、引き上げた麺にたっぷりと旨味が絡んできます。

フライパンで香ばしくなったバラ肉のチャーシューが、あっさり味に肉太のボリュームを加え、味変用の柚子胡椒との相性も抜群。自分にとって飽きない味って、こういう一杯なんです。

ところで、初めてお店に来た時と厨房に立つ方が違うではありませんか。

聞いてみると、先代オーナー夫婦が家庭の事情で8月いっぱいで故郷に戻られ、9月から別のご夫婦が厨房を継いだとのこと。そして先代オーナーは、青森出身だったとのこと。

初めての一口から「どうして、このお店の味と相性がいいんだろう…」と思っていたのですが、全ての謎が解けたこの瞬間。二代目の味を楽しみつつ、青森に帰省したときにどこかで先代の味にまた会えれば。そんな楽しみが増えました。

ローカルフードデザイナー/伝承料理研究家/復興庁「専門家派遣集中支援事業」登録専門家
地域食材・食文化をテーマにした商品開発や地域活性事業の企画・運営、取材、執筆、撮影、講演活動、地域メディア・ソーシャルメディア運営アドバイザー。人×食×地域の繋がりを強くする取組みをしています。詳しいプロフィールは下のリンクから。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • follow us in feedly