【埼玉県さいたま市】散歩のゴールにしたくなる、与野の隠れ家リノベカフェ『TK-Kitchen』の、焼きそばとピッツア、そしてスイーツ。

22/09/2017埼玉,関東,鉄板/粉もん料理,カフェ/喫茶店,スイーツ,パスタ/ピザ/イタリアン,ひるベター!!

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普段、仕事で大きな一眼レフカメラを使っているので、小さなカメラ一つで散歩をしていると、こんなに身軽なものか…!と、驚くものです。

サブカメラで使っている、冨士フィルムのX-T10をお供に向かったのは与野駅。東口を出て左手前方に見える中華料理店と松屋が、お目当てにたどり着く目印です。

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老舗感あふれる飲み屋と自転車駐輪場の看板が、ちょっと青森しているこのポイントが二つ目の目印。小さな木の看板がお店に導いてくれます。

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見えてきたのは、外壁が鮮やかな青一色に塗られた一軒家。周りを建物で囲われているロケーションには隠れ家感満載。

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白石が敷き詰められ、日差しで輝くエントランス周りにはゴミひとつなく、オーナーのお店に対する気持ちが伝わってきます。

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店内に広がるのは、柱やフローリングの木目、そして壁の白を基調とした落ち着いた空間。この時計、素敵ですよね。

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店内のテーブルにはバラバラのソファーや椅子が置かれ、同じ時間が流れる建物の中で、席によって違った過ごし方が楽しめそう。押入れを使った空間に設置されていた小さなカウンター席が、個人的にはツボです。

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メニューブックを開けば、真っ先に目に飛び込んできたのは『やきそば』と『ピッツア』の文字。味のバリエーションを紹介するリードもシンプルかつ食欲をそそり、どれを注文しようか迷う楽しさが凝縮されています。

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次のページにはアイスやおつまみも。快適な夜の時間を約束してくれそうな燻製ミックスナッツが、早くも再訪を促します。

でも、時はランチタイム。ということでフードメニューとサラダ・ドリンクのランチセットをいただきます。

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まず驚いたのがドリンクのボリューム。背の高い大きなグラスにたっぷり注がれたアイスラテ。一つ一つ中華鍋で調理される焼きそばの音をBGMに喉を潤します。

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運ばれてきた焼きそばのルックスは、カフェというよりも自宅に招いてくれた友人が作ってくれたかのような温もりに満ちたもの。添えられた紅しょうがのアクセントも、お店の雰囲気とマッチしています。

食べごたえある麺は特注の玉子麺。モチモチと心地よい弾力の麺を盛り上げるのは、たっぷり入った野菜や豚肉。ソース味はWソースを使っているそうですが、重たさはなく誰もが食べやすいと感じる味付け加減が絶妙です。

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そして、こちらが醤油味。出汁醤油の旨味と麺の相性がよく、ワシワシと箸の勢いが止まりません。

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もう一つの名物・ピッツアも、そのサイズに驚かされます。日本人が好きなもっちりソフトな生地に、明太子×餅の組み合わせ。これは夜に恋しくなるやつです。

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また、ランチのデザートセットを注文すれば、食後にはコーヒーゼリー&アイスクリームも。お店で使っている軽井沢のミカドコーヒーの香りや苦味が凝縮し、上に添えられたミルクのアイスクリームが甘さを演出します。

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たっぷりのドリンクと共に余韻を味わう時間に後ろ髪を惹かれつつ、レジカウンターに向かうと足元には小さな八百屋さん。これ、オーナーのお母様が実家で育てている野菜なんだそう。実際にビニール袋一杯に詰まったミニトマトを買ったのですが、その美味しさは最高のお土産でした。

チェーン系のカフェが駅の東西に立地している与野駅の中で、唯一かもしれない個人経営のカフェ。どうして、この場所にカフェを?と尋ねてみると、この建物、おばあちゃんが住んでいた一軒家をリノベーションしたものなんだそう。

なるほど、肩肘貼らずに心地よく過ごせたのは、そんな背景があるからなんでしょうね。

著者プロフィール

takapu

ごはんフォトグラファー/Local-Fooddesign代表
食にまつわる各種コンテンツ制作(フォトグラファー、エディター、フードライター、インタビュー)、商品開発・リニューアル提案、PRツール・ロゴ制作などを手掛けます。
創業75年以上の老舗食堂を紹介するウェブサイト百年食堂の制作・運営もしています。
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